15.赤い瞳 ページ17
お腹の重いモノが避けられた気がして、目を薄ら開ける。
赤い瞳と目が合った。
グルッペンさん。
声を出そうとしても、出てくるのは空気だけ。
それでも、グルッペンさんは微笑んでくれた。
gr「待ってる…って言っただろ？」
動かせる範囲で、コクリと頷く。
グルッペンさんは、木材をどかしながら呟いた。
gr「待ってて貰わないと、俺が困るんだ……。」
「グル……ッぺ……ン…さ…ん…。」
小さな掠れた声で、グルッペンさんの名を呼んだ。
好きです。
もう掠れた声は出なかった。
gr「Aさっ……！？」
グルッペンさんの焦った声を聞きながら、また私の意識はふっ、と暗闇に消えた。
次に目を覚ますと、そこには白い天井が広がっていた。
エリ「Aさん！」
パタパタと走ってくるのは、エリちゃん。
「エリ…ちゃ…ん。」
エリ「調子はどうですか…？痛い所あります…？」
ふるふると首を振る。
「…グルッペン…さんは…？」
エリ「え？グルさんなら、総統室ですけど…。あ、大丈夫です！ちゃんと無事ですよ。」
「…良かった。」
エリちゃんが話す所によると、グルッペンさんは木材をどかした後、私を城まで運んできたらしい。
…1人で。
エリ「凄い剣幕でしたよ…。あれなら五徹のトンさんを超える怖さだったと…。」
エリちゃんは、その剣幕を思い出したのか、少し顔をしかめた。
…私は少し嬉しいなぁ…なんて。
思っちゃったりして、密かに少しだけ微笑んだ。
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ネル(プロフ) - カンナさん» ふふ、感想ありがとうございます…！ grさんの可愛らしい感じ、存分に出せたかな、と自分でもお気に入りです！ 新手の飯テロ…ふふふ…笑 (2020年9月23日 19時) (
レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - あ、感想言ってなかったですね！グルッペンさんの可愛らしい感じが最高でした！クソッケーキ食べたくなったじゃねえか…はっ！？もしや新手の飯テロか…？トントンさんの吐き捨てるような「幸せになれよ」とかもう最高です！ありがとうございましたぁ！ (2020年9月23日 16時) (レス) id: 37b1abc4a3 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - あぁぁぁぁぁ…うん、好き。明日テストだから勉強しなきゃ…勉強しなきゃなんだけどぉぉぉぉぉ！！とりあえず次のトントンさんのお話行ってきます！（勉強？なにそれ美味しいの？） (2020年9月23日 16時) (レス) id: 37b1abc4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 葵さん» ご指摘ありがとうございました。 (2020年2月16日 17時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - なささん» 申し訳ありません、コメントに気付きませんでした……。そして、不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。目次を修正しておきます。この様な事が無い様、今後は気を付けます。本当に申し訳ありませんでした…。 (2020年2月16日 17時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年2月13日 20時
