味方最大の脅威さんは、軍医さんに恋をした様で。【wrwrd】【軍パロ】

18.当日 ページ19

日が過ぎるのは早いもので、もうプレゼント選びの当日。







確か12時30分に時計塔前で待ち合わせだったよね。







私は朝ご飯を食べ、書類仕事を終わらせてから、城を出た。







少し曇り気味な空。







何だか雨が降りそうで、折り畳み傘を鞄に入れた。







時計塔前に着いた時間は、待ち合わせ時間まで、少しある。







「待と。」







時計塔に寄りかかって、街を見つめる。







戦争が起きたばかりなのに、復興作業が終わりかけてて、活気のある街並み。







wrwrd国の国民は、本当に凄いと思う。







そう、考えながら、歩く人々を眺めていたら、「Aちゃん。」って声をかけられた。







「あ、ゾムさん。」

zm「Aちゃん、ごめんな。俺から言ったのに待ったやろ。」

「そんな待ってませんよ。私も今、来たところです。」







微笑むと、ゾムさんも笑い返してくれた。






zm「じゃ、行こか。」

「そうですね。」







ゾムさんと街を歩き始める。








「あ、ゾムさん、ここのお店は今、若い子たちに人気みたいですよ。」

zm「へぇー、そうなんか…って、Aちゃんも若いやろ！？」

「あぁ…私はあまり街には出ないので…。今の若い子とはちょっと違うんですよ。」







そんな事を話しながら、色々な店を物色してプレゼントを選ぶ。






「あ、こんなのはどうですか？」

zm「ほぉ…ええなぁ。…よしそれにしよか。レジ持ってこ。」

「はい！」









店員「ありがとうございましたー。」

zm「ありがとな、Aちゃん！助かったわ！」

「お役にたてて良かったです。」







鼻歌交じりに城へと向かうゾムさんの足が、はた、と止まった。







zm「雨…や。」

「雨…ですね。」







ポツ、ポツと降ってきた雨。







元々曇っていた空は、暗い灰色に染まり、お店も雨避けを出し始める。







折り畳み傘、持ってきといて良かったな。







ゾムさんも折り畳み傘を取り出して……いや、無言で投げ捨てている。







「どうしたんですか…？あの、折り畳み傘…。」

zm「大先生か、シャオロンの悪戯や。俺の傘を、ハートマーク飛び交うピンクの傘に交換しとる。」

「あ……それは…恥ずかしいやつ…ですね。」

zm「おん。それも、壊れたやつを…！！」

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