また、一緒に居てくれへん？【ht】【wrwrd】【学パロ】

4.毎朝の儀式 ページ5

次の日の朝。









_______私の1日は、先輩を探すことから始まる。








「…おっはよーございますｯ！！」

ht「ぐえｯ！？」









変な声を発した先輩をスルーして、思いっきり飛びついてみた。









ギギギ……とマスクがぎごちなく此方を振り向いて、その上にある2つの目が呆れたように細められる。









ht「Aちゃんは俺の骨を折りたいのかな？」

「いえ！先輩には長生きしてもらわなきゃ！」









満面の笑みで飛びついたまま、先輩を見上げると、呆れた手が頭の上に降ってきた。









ぽんぽん、と軽く撫でられて、目を細める。









ht「懲りないねぇ…毎朝、毎朝。」

「暑い夏を乗り切ってもらおうと思いまして…！！」

ht「逆に暑いんですけどー？」









離れてくださーい、定員は0名です。とか巫山戯たように呟いて、やんわり引き剥がされた。悲し。









「先輩、先輩！一緒に学校行きましょ！！」

ht「行くよ、行くよ！」









毎朝、飛びついて来る私に諦めたのか、もう開き直ってズンズン歩き出したひとらん先輩。









嫌々しながらも、絶対に一緒に行ってくれる先輩なんだから、優しいよなぁ。









時々、外道だけども。









「あ！そうだ、先輩！…私の苺ちゃんに『ひとらんらん』って名前付けたんですよ！見てみてください！私のひとらんらん！」

ht「……君ね、なんでも育て始めたら俺の名前付けるのやめよ？…もう14個目だよ？俺。」

「良いじゃ無いですか！…ひとらんらん、って可愛いし好きですよ、私。」

ht「…悪い気はしないです。」









少し自慢げに頰を染めた先輩の後をついて行きながら、『ひとらんらん』を思い浮かべた。









可愛い可愛い、青い、私のらんらん。早く育ってくれないかな。









「らんらん、育ったら私のお腹の中で栄養にするんです…！私の一部に！！」

ht「大ちゃんが怖がるからやめてぇ……。」

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