12.何で私なんですか ページ13
レン「あ、Aちゃん、苺のやつお願い！」
「りょーかいです！」
gr「全部で980円になります。…ありがとう、また来てくれ。」
文化祭が始まって、しばらく経った。
トンクレープは大盛況である。(グルッペン君とオスマン君たちのおかげで。)
またまた響いたきゃあぁ！！と女子の悲鳴をBGMに、私は生地を鉄板に流し込んだ。
薄く伸ばして…苺のソースを…それから包んでレンちゃんに渡す。
レン「Aちゃん、次はチョコ！」
「チョコね！りょーかい！」
言いながらも2枚ほどクレープを焼いているレンちゃんは凄いと思う。ほんとに。
一生懸命チョコクレープを焼いて、ホッと息を吐く。
ni「お！やってるな。」
「仁井先生。」
ちら、と振り返ればにこにこと、綿飴にホットドック、フランクフルト…りんご飴？などなどを抱えた先生が1人2人3人…あれ？ちびっこも…！？
ポカン…とした顔をする私とレンちゃんにグルッペン君。
仁井先生は笑い声を挙げた。
ni「何お前ら、その顔…。…コイツらは俺の弟だよ。」
レン「あ、そっか…。」
「弟居るって言ってましたしね…。」
そう言って2人で苦笑する。
ni弟「…すんません、注文良いすか？」
gr「どーぞどーぞ。」
注文を聞きながら、クレープを焼こうと生地を流し込んでいると、後ろから声がかかった。
先生「灰島。」
「あ、はげ…ゴホンｯ…先生…。」
先生「すまんが、最後のスピーチ原稿書いてくれるか？」
「え、はｯ！？」
今日ですか！？と聞いてみると、コクリと頷くハゲ先。
「いや…あの……これからは…ちょっと。」
先生「そこをな、頼む。」
半ば無理やりに作文用紙を渡されて、出店を出る。
レン「え、ちょ…。」
gr「ハゲ…ゴホンｯ、先生あの…。」
あーあ。やっぱり文化祭の日も駄目かぁ…。
これからの打ち上げも無理かな…。
ため息を吐いて、レンちゃん達に微笑む。
「ごめんね。」
やりたくないのに学級委員長に推薦した奴を恨みながら、校内に向かう。
何でこうなるんだろうな。
色鮮やかで賑やかな文化祭の出店が少しだけ歪んだ。
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ネル(プロフ) - うり太郎さん» ふふふ、この作品を発掘してくださりありがとうございます！！ 帰って来るまで気長に待つしか無いのは少し寂しい様な気もしますねぇ… (2021年9月14日 22時) (
レス) id: 6f532853c0 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - あ、ヤバい･････････尊い(真顔)何でもっと早くこの作品を見つけられなかったんだ･･･ｯッ!!兄さん、早く帰ってきてぇｯ!! (2021年9月7日 22時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 羚丹さん» ひゃ、嬉しいです…！！！ (2021年3月24日 16時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - tunaさん» (蘇生) てぇてぇ2人をお楽しみくださった様でなによりです…！！ (2021年3月24日 16時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
羚丹(プロフ) - ひぇ…好き…… (2021年3月21日 3時) (レス) id: bbc1f73d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年4月7日 15時
