仲間6 ページ6
次の日の手紙は、深い森の奥の様な緑色と天使の羽のような純白。
二枚…？
ふるふる、と震える指でびりっと紙を破り、はｯと思い出した。
「今日は…マンちゃんが…。」
『明日はタラマ国に同盟結んでくるめう〜！』
そう言ってニコニコ微笑んでいた彼を思い出す。
まさか。
…嫌な考えが頭の中をぐるぐると渦巻いた。
コンコンコン
「…A…。」
「ひとらん…。」
珍しいほど暗い顔のひとらんが部屋に入って来る。
「…オスマンが…。」
「…どうしたの。」
「馬車の事故にあった。」
彼の黒い瞳に光が無い。
「…頭を打ったみたい。…何針か縫うって。」
「そっ…か…。」
医務室に行く？と聞かれて、ふるふると首を振った。
もう傷ついた皆を見たくない。
今でも痛々しい腹部の包帯が目立つグルッペン。
ひたすら隈が酷いトントン。
未だに呼吸器を取り付けられている大先生。
自分の足を見て、ため息を吐くシッマ。
光が無い瞳で病みそうになっているひとらん。
…頭に包帯を巻いて困った様に微笑むマンちゃんなんか見たくない。
でも、ソレが起きたのは事実で。
ナースト国が危害を加えてきたのも事実。
私が、願えればコレが終わるのも。
……事実なのだ。
「俺、今日は花壇の世話できないかも。…ごめん。」
「大丈夫だよ。」
ぼんやりとした口調で呟いたひとらんを見て、胸がズキズキ。
痛いな、痛いなァ…。
目の奥にひとらんの血が見えて。
怖いな、怖いなぁ。
黒、赤、青、水、緑、白。
捨てられた紙を見て。
私は1つの事を決めた。
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ネル(プロフ) - 無名さん。さん» そう言って頂き、此方としてはとても嬉しいです、！！貴方様の望んだ言葉は完全に分かるわけではありませんが、貴方様に響いてくれたのなら、とても満足です。作品を見つけてくださり、ありがとうございます！ (2020年8月9日 23時) (
レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
無名さん。 - たまに病んでしまう僕の心にぽつぽつと響きます…涙がボロボロ溢れて止まらない…作者さんは僕が欲しい言葉を言ってくれますよね、！ありがとうございます！ (2020年8月9日 22時) (レス) id: 7ddfc90367 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - めりぃっ！さん» ありがとうございます…！！ え、私も好きです。笑 こういう童話風なの私も好きで…！！神掛かってます…？紙じゃ無いですか…？ 結婚…教会は何処に…？笑 (2020年4月1日 11時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
めりぃっ！(プロフ) - はぁん(((((((((好きです。(唐突な告白)あの...好きです。(二回目)こういう終わり方ほんっと大好きで、しかもワードセンスも語彙力も神掛かってて、ほんと好きです！(三回目)結婚します？(((((((( (2020年4月1日 11時) (レス) id: 1b09140fc9 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - イカしたガールさん» ありがとうございます…！！ プロでは無いです笑。 私もこのジャンル好きなんですよね…これからもよろしくお願いします！ 応援ありがとうございます…！！これからも大好きで居てください…！！ (2020年3月30日 22時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年3月28日 14時
