14.彼の声だけを聞いてたい ページ15
コトッ
その時、小さな音がしてお弁当箱が落ちた。
足元に落ちたソレを拾って、頭を上げるとすまなそうに眉を寄せた男子生徒1名。
男子「ごめん、ありがとう茶織さん。」
「いえいえ。食べ終わってて良かったね。」
大爆笑していたからか、少し微笑んでお弁当箱を差し出すと、クラスメイトの男子はびっくりした顔をして、少しだけ頬を染めた。
「？どしたの？」
男子「あｯ…いや、茶織さんｯて笑うんだな、と思ｯて…。」
ボソボソとつぶやくクラスメイト。
私はふは、と吹き出した。
「私だって人だし、笑うよー？」
男子「あｯごめん、そうだよね…！」
男子はしどろもどろになりながら慌てて席に戻っていってしまう。
変なの…？
此方もしどろもどろしながら、また放送に耳を傾ける。
『…です。…これで放送委員のハマっている特集を終わりにしたいと思います。最後までご静聴ありがとうございました。…語り手は桃瀬でお送り致しました…！！』
最後、その言葉を残して放送はプツッと切れた。
アリア「すごいね…桃瀬先輩？」
「うん…。」
彼が話し出した瞬間、空気が変わった様に感じたもん。
ガヤガヤ騒がしい教室が、彼の声に包まれて。
体の内に響いていった。
あれが、才能というモノなのだろう。
たいしてこれまでの放送を聞いていなかった自分に嫌気が差した。
桃瀬先輩に感想を今度伝えてみようか。
嬉しそうに頬を緩ませる彼が簡単に思い浮かんで、私も微笑んだ。
15.桃色の君に褒め言葉→←13. Optimum Nutrition, ゴールドスタンダード、100％ホエイ、ダブルリッチチョコレート
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ネル(プロフ) - 暇人さんさん» ひゃ、ありがとうございます！好きです(直球） (2020年11月23日 18時) (
レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人さん - 好きだっっ！！！(直球) (2020年11月18日 2時) (レス) id: 9e59c5682d (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 露亞さん» アオハルです…！！ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 青春……！！ (2020年6月20日 6時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - フォルドさん» 憧れます笑。 青春、来ると良いですね…！！私にも来て欲しいです……… 笑笑 (2020年4月13日 14時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年3月27日 10時
