先輩6 ページ6
「せんぱぁい…飲みましょぉよぉ…！！」
「だーかーら言ったでしょ先輩！！」
「あっははははｯ！…ホンマごめん、ビールを頭に掛けるのは勘弁シテヤ…ｯ！？」
夜遅く。
わちゃわちゃと煩い酒場で、見事に出来上がったショッピとほろ酔いの先輩。
シャオロンに至ってはトイレから出てこないくらい。
「ショッピは酒弱いんですよ。…シャオロンも強がる癖にクッソ弱いんだから…。」
「ええやないか！ほら、飲め飲め！」
「飲まんわｯ！！」
いつのまにか備わっていた先輩似のマシンガントーク術で、先輩に色々まくしたてる。
空色の瞳がうへぇ…と細められ、プイッとそっぽを向いた。
「せんぱぁい…おかわりぃ…。」
「駄目。…すみませーん、お水くださーい！」
「ひどいわぁ…せんぱぁい…。」
潤んだ瞳でこちらを見つめる後輩。
男とは思えない可愛さだけど、そんなのに屈する
スコスコ眠りそうな彼の頭を軽く叩いて、お水を口に流し込んだ。
「はァ…先帰りますね。ほら、ショッピ。起きて。」
「んぅ…やぁだ…まだのむぅ…。」
「はいはい。部屋帰って一緒に飲もうね。」
無理やり彼の腕を肩に引っ掛けて、城への道のりを歩く。
…やっぱ重い。
訓練のおかげで逞しくなった身体は、ひたすらに重いのだ。
「ショッピ。力入れて。」
「はぁい…。」
何とか部屋まで送り届けると、ショッピはとさり、とベッドに倒れ込んでそのまま寝てしまった。
「おやすみ。ショッピ。」
毛布を肩まで掛けて、部屋を出ようとすると。
「せんぱ…ありがと…。」
「困った後輩ですよ。全く。」
苦笑してため息を吐くと、部屋のドアを閉めた。
おやすみショッピ。良い夢見てね。
(先輩たるもの如何なる時でも、後輩の面倒を見るのです。)
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ネル(プロフ) - 紫陽花さん» 初コメありがとうございます…！ いつもですか！私の作品を閲覧頂いたと聞き、幸せの舞を踊りました笑。 この作品は私のお気に入りです。此方こそ素敵なコメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月7日 0時) (
レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 泣きましたああ（泣）コメントは初めてですがいつもネルさんの作品見させていただいてます！この作品が1番好きでコメントさせていただきました。素敵な作品有難うございます！これからも頑張ってください！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: a482b1a1ec (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - きのこ(em推し)さん» レス遅れてすみません…！ ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年5月12日 18時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - すっごく心に来ますね…大好きです！！ (2020年5月12日 16時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - きくおさん» ありがとうございます…！！ 素晴らしい作品なんて…勿体無いお言葉です。応援これからもよろしくお願い致します…！頑張りますね！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年3月26日 20時
