ほんとうは。【音駒】

じゅうろく ページ16

※主人公視点
(ひたすら暗いです。飛ばしてくださっても構いません。)









もともとの性格が暗くて、一言じゃ言い表せないくらいひどかった






運動は、人並み以下。



頭も良いわけではなかった






できる姉達と比べれば、全てが劣っていた




運動もそれなりにでき、頭もよく、人柄も良く


更には、容姿までもできていた。








私に、いいところなんて、ひとつもありゃしない



自分を産んでくれた母に申し訳なかった







唯一、学校にいくことで母を安心させることができたのに





それすら、できなくなった私に母は何度も言った







「一緒に死ぬ？」









悲しかった





引き籠る私に対しての責任を押し付けられイライラする姉、私が学校に行けず苦しむ母






声をかけてくる母の声を聞くたびに苦しくなる。


首を絞められる感覚に陥った




女で一つで育ててくれた母親にどう言葉を掛ければいいか分からなかった




思いどうりに動いてくれない体は
他人や大人のせいにして、逃げ回るのは酷く気持ちがよく、楽だった。



















素直になれない自分




きらい




うざい






消えろ







こんな、ただ生きてるだけの私なんか要らない







迷惑かけ、口だけが達者な自分



これじゃあ、彼奴と一緒だ





あの父親と



同じ薄汚い人間なんだ。









　



存在意義のない私なんて消えてしまえばいい。



泣きたくなんかない、そんな気持ちに反して涙がでた。

泣きたいのはきっと、私じゃない
　

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