前世持ち、親友大好き女子が行く【ヒロアカ】 (ページ4)

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3…前世ページ4

視点なし

『う゛っ！』

蹴られてうめき声をあげた

黒髪ショートの少女

少女の美しいサファイアのような目からは

生理的な涙が溢れ出ている

〔はっ！痛いか？もう一人の方に変えてあげてもいいぞぉ！〕

体格のいいは男、少女の首をつかみ、持ち上げた

『ダメに…決まってんでしょ…』

少女は、うめき声にも近い、小さな声で反抗する

〔なら拷問続行だな！〕

男は少女を投げ捨てた

〔と、言いたいところだが、この後、隊長による実験があるんだったな〕

そう言い、牢屋を出て行った

鍵もかけずに

だが少女は逃げ出さない

いや
逃げれない

自分が逃げると、親友の少女が拷問、および実験台とされてしまうからだ

その家族のいない、少女にとって
親友が唯一の心の光だった

もちろん、親友にだって、拷問は、多少施されていたが

この少女ほどではなかった

力の証明

その程度の拷問だった

この場所には沢山の子供が、元々仲のよい

二人組で、牢屋に入れられていた

元々の知り合いだと、出来ないはずの脱出を試みようとするやからも
少なからず出るはずなのに

その理由を、ここの隊長に言わせるのならば

拷問や人体実験で、片方が自分を売った絶望の表情と、親友だったはずの子供らの

醜い争いを見るため…だそうだ

あるときは
得体の知れない注射を刺し

またあるときは
麻酔なしで神経の移植を行う

そんな
残酷な施設だ

そこの隊長の一番のお気に入りが
あの少女らだ

他の子供はすぐに、死ぬような実験をしているのに
黒髪の少女には、痛みや苦しみだけを与える

そして最後は目の前で親友を殺すそうだ

眼球に注射をし
瞳の色を変え

病原体を注射し
長い熱と、全身が大火傷を負ったような痛みを与える

そのせいで

黒かった
髪の毛は、白くなり

ストレスで髪の毛は凄く成長を遅くしたものの

長い年月を掛けて
ベリーショートだった髪の毛は

腰より下のスーパーロングになっていた

「ねぇ…Aっもう死んじゃおうよ」

『えっ…どうして？』

「だって…いつまでたっても助けは来ないよ…それに、聞いちゃったんだ、もうすぐAの目の前で、私を殺すんだって、絶望した表情筋がもうすぐ見られるって言ってたんだっ
だったら、私は大好きな親友に殺されて死にたい」

もう、Aが傷つくのは見たくないんだ

そう、泣きながら続ける

『わかった』

そう言って少女は、尖った石で、もう一人の心臓を刺す

そして親友も、同じく、少女を刺した