共に見上げた夢を 2

少年たち ページ41

枢木



始まる前に自分の思いを書いて欲しい。



そう言われ、出演する人達がそれぞれの思いを綴った。



SixTONES、Snow Manの12人の思いはとても重くて羨ましい内容だった。



そんな中に私は入っていいのだろうか？



この作品は最後まで12人で完結するべきだと思った。



なかなか手が進まない私を見て深澤くんが言った。



深「Aは今までの書けばいいよ。」



枢「今までのこと書いたら関西になっちゃいます。」



深「だってそれがAの少年たちでしょ？

まだまだ関西にいた方が長いんだから、

関西の話が多くなるのは仕方ないよ。」



枢「分かりました。」



深「でもどんどん増えていくんだよ。

俺たちとの思い出が。」



そう言って優しく笑った深澤くんが素敵だった。



記者会見で



記「枢木さんは初めての東京での少年たちどうですか？」



枢「今までずっと、看守か、看守長の愛人役だったので囚人役は嬉しいです。

でも女の私が立っていいのか、とも思います。」



ジ「囚人役初めてなの？」



枢「はい。映画でも横山くんの娘役でした。」



SixTONESもSnow Manも驚いていた。



私は今まで関西の少年たちでも囚人役はやったことがない。



ここ最近はずっと看守長の女の役だった。



看守長から唯一愛を捧げられた役。



それが私の少年たちだった。



そこまで多くないセリフ。



それでも少年たちをやっている時はジャニーさんに近づけているようで嬉しかった。

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