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第五話 離れない ページ5

「沖田さん?大丈夫ですか?」


「うん。まぁなんとかね」









千鶴ちゃんの心配そうな声に若干上の空で返事を返す。
暗い夕方の街で巡察の続きをしている最中だ。


















「Aちゃん…」


「誰ですか?それ」


「神の使い」


「ほ…本当に大丈夫ですか」








引きつった笑いを浮かべる千鶴ちゃんは
僕の頭がおかしくなったと思ってるみたいだけど、
僕自身も結構自分大丈夫かって思ってるんだよね


















名前はA。
神の使い。
死者の願いを叶えるのが役目。
火の玉は死者の願いが叶うと青に変わるらしい。
桜が咲く季節だけ人間の目に見え、触れられる。
歳は『永遠の20歳☆』とか言ってたっけ。


























謎すぎる存在が僕の脳みそから出て行ってくれず、頭の中でループする。






・・・明日も詩願神社いってみようかな




























巡察は何事もなく終わり、自室に戻る。
布団も敷かずに横になり、目を閉じると浮かんでくるのはAちゃん。



















「ハァ…」




何なんだ。あの子は。






と・・・


ドタドタドタッ




「総司!!大丈夫か!?」






三人の足音が止み、
ノックもなしに豪快に襖が開く。
みなくても分かってしまう。

第七話 完全なる誤解→←第四話 謎な存在



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作者名:竹の子 x他1人 | 作成日時:2018年7月1日 0時

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