第三話 神社にいたのは ページ3
その子の近くには赤い火の玉が飛んでいた。
そして彼女が息を吹きかけると
その玉は青い火に変わり、消えていった。
・
理解しがたい状況に暫らく固まっていると
僕に気付いたのか、こちらを向いた。
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と。
きめの細かい、柔らかくて透き通るような白い肌
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漆のように黒く、艶やかな長い髪
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細く、長い影のような睫毛から覗く紅い瞳と目が合う。
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誰もが見惚れてしまうほど、美しかった。
人間離れした。というのがあってるかも。
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「人間？」
彼女はそう首を傾げた。
ハッと我に返る。
「君の方こそ、本当に人間？」
口角を上げてそう言うと
彼女の形のいい唇が弧を描く。
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「人間じゃなかったらどうするの？」
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・
「どうしようかなぁ〜」
なんて考え居るふりだけ。
それに気づいたのか、彼女は少し笑った。
「考えてないのバレバレ」
・
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・
「君面白いね」
「貴方の方こそね」
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作者名：竹の子 x他1人 | 作成日時：2018年7月1日 0時
