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時が過ぎるのは早いもので、もう約束の日曜日。
『 はぁ、どきどきすんなぁ 』
一体自分は何にどきどきしてるのか。
考えてもわからんけど、動悸がいつもより早いのは事実。
思ったより早く着いた私は
早くあの本の続きが読みたくなって
先に本を手に取って、テラスの近くのテーブルで読む。
6ページくらい進んだ頃に、後ろから
「 A！ 」
って呼ぶ声が聞こえて振り返る。
あ、今日は私服なんや、かっこええ なんて
らしくないことを考える。
『 お久しぶりです 』
「 おん、久しぶり 」
ニカッて歯を見せて笑う照史くんは
太陽に照らされた葉に落ちた朝露よりも輝いていて
思わず見惚れてしまった。
ふと手にかかる重みに意識がいき、はっとする。
『 あ、これ… 』
「 ん？ あ、おおきにな 」
手に持っていた本を照史くんに渡すと、
関西人でもあまり使うことのない言葉を発していて
少し頬が緩む。
「 Aも有山さん好きなん？ 」
『 はい、初めて読んだ作品が有山さんの作品で… 』
「 そうやったんや 」
“ 有山さん ” は私が今読んでる本、照史くんに渡した本の作者さんで
この人の世界観にズルズルと引き込まれるような書き方をする人。
「 俺もな、読書はそない好きやなかってんけど、
この人の作品に引き込まれて図書館に通うまでになってん 」
キャラやないやろ？
なんて、片方の眉だけ下げる照史くん。
『 読書にキャラなんて関係ないですよ 』
「 ありがとぉな 」
そう優しく微笑んだ照史くんの手が
照史くんより10cmくらい小さい私の頭を撫で回す。
この時から、恋に落ちてたんかな。
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WEST☆りゅーせい - この作品めっちゃおもしろくて好きです!設定とか現実な感じで…更新毎回楽しみにしてます!頑張ってください(>ω<) (2017年7月15日 22時) (
レス) id: 08714460b6 (このIDを非表示/違反報告)
M n n n(プロフ) - FumaTomohiro7さん» ありがとうございます ！ 頑張ります(；＿；) (2017年6月15日 23時) (レス) id: dd447b6291 (このIDを非表示/違反報告)
FumaTomohiro7(プロフ) - あぁー(笑)続きが気になります!(笑)これからも更新頑張ってください! (2017年6月15日 18時) (レス) id: 96779fe39a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nacha | 作成日時：2017年6月15日 12時
