転生して中也さんの猫になったと思ったら一瞬だった【文スト】 (ページ9)

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社長ページ9

？side

『意外と小さいんですね』

≪武装探偵社≫と書かれた扉を前にして思わず口に出してしまった

太宰「ちょw今それ云う？w」

国木田「おい、太宰、小娘……もういいはいるぞ」

睨んでも動じない私と太宰さんを見た国木田さんは観念したようで、扉を開いた

探偵社の中にはデスクに座り作業をする女性と、足を組み乍ソファに座り珈琲カップ片手に何故かレントゲン写真を楽しそうに見る蝶の髪飾りが特徴な女性と、袖の長い服を着て蜜柑色の髪をアメピンで止めている男性が居り

蜜柑色の髪の男性は私の事を見るなり不思議そうな顔をした

蜜柑色の髪の男性「あ！国木田さん！太宰さん連れてこれ…？？？」

蝶の髪飾りの女性「おや客人かイ？」

国木田「少しばかり特殊な依頼人といったところです、与謝野女医(先生)」

与謝野女医と呼ばれた女性は持っていた物を置き口元に指をあてるとヘェと面白そうに口角を上げた

蜜柑色の髪の男性「えっとじゃあ応接間に通した方がいいンですかね？」

国木田「いや一度社長に会わせる」

国木田さんがそう云うと周りの雰囲気が張り詰めた雰囲気に変わった

社長に会わせるだけでこれって社長どんなだよ

結論、社長怖っ

名にその顔武者か

社長「貴女が国木田の云う依頼人か」

『はい』

国木田さんと一緒に社長室に入るや否や威圧感が物凄かった、恐らく何かしらの武術の使い手であることは確かだろう

国木田さんが太宰さんの云っていたことのおおよその全容を語ると暫くしてから頷くと

社長「了解した我が社で預かろう、社の仕事を手伝うかどうかは本人の意思で決めるといい」

『是非、手伝わせて頂きます』

社長「分かった後は国木田、お前に一任する」

国木田「分かりました、では失礼致します」

私と国木田さんは一礼すると社長室を出た

社長って怖いかと思ったが本当は優しいヒトなだった、こんな人の為の社を創る人だ、きっと愛と正義の人なのだろう