人格 ページ14
太宰side
双方無言の中、思考を巡らせる
一瞬で私の後ろに回り込んだ事を考えると戦闘経験がありしかも手練れだと考えられる、然し琥珀ちゃんは今まで一度も私の前でそんな素振りは見せなかった…そうなるとやはり…
太宰「…多重人格かい?」
『だとしたら何、仮にそうだとして「はいそうです」だなんて云うとでも?敵に手の内を晒すようなものじゃない』
琥珀ちゃんの体をした子は私を見下すように頸を傾げながら言い捨てた
太宰「敵…ねぇ、じゃあ悪役らしく聞いてみようじゃないか、君の目的はなんだい」
声色を昔の様に平淡に暗く、薄く笑いながら云うと彼女は、少し驚いた後くっと顎を引いて口を開く
『大した殺気ね…そう、ね強いて云うなら_』
強い意思の籠った瞳は私を捉え離さず強く自信の心に訴えかけた
『この子を、守るため』
太宰「ッ!驚いた、守ると来たか…ふふっなら君の行動の意味が分かったよ」
『はぁ?』
口元に手を持っていき軽く笑うと彼女はムッとした顔でかつ、気になる素振りで私の顔を覗き込んだ
その少しだけ幼い振舞いを見るに余り悪い子には見受けられない
太宰「私が琥珀ちゃんに手を出すと思ったのだろう?」
『は…?えっいや今お前はAに手を出そうとして…』
今彼女は盛大なミスを犯したと思われる、何故なら彼女はまだそのミスに気づいていないらしい
太宰「Aって云うのだね琥珀ちゃんは」
『ッ!?ぁ』
ミスに気付いた彼女は突然に何故か顔を真っ青にして冷や汗をかき、うっすら涙を浮かべていた
『お願い、今のは忘れて、お願い、じゃないとこの子が、この子が、またッ』
太宰「どうしt『この子に記憶を戻させないで!!』…最善するよ」
私の襟元をぐいっと掴んで言葉を静止させると彼女は軽く息をあげていて
《どうしてそこまで》と云う言葉は彼女の焦り様からはどうしても云えなかった
『…お願い、ね』
そう云った後スイッチが切り替わったかの様に眠りに落ちた
太宰「此れは単なる記憶喪失とは違うみたいだね…」
床に横たわったAちゃんを抱き抱え布団の上に寝かせた後そう呟いた
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ゆうくん(プロフ) - 病み病みスリッパさん» いえいえ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
病み病みスリッパ(プロフ) - ゆうくんさん» 大変申し訳ございません。ご指摘箇所を修正致しましたので今後この様な事が無いように最善させていただきます。ご指摘頂き有難う御座いました。 (2019年6月19日 22時) (レス) id: aa7508c81e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(プロフ) - くれ給え、ですね←誤字ってましたよ (2019年6月19日 20時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
病み病みスリッパ(プロフ) - ひにゃたこさん» 有難う御座います!此れからも頑張らせて頂きます! (2018年10月28日 11時) (レス) id: 151eaa4568 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白かったです!更新頑張って下さい (2018年10月28日 0時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病み病みスリッパ | 作成日時:2018年8月19日 23時