私達は恋人、それでも私は片想い【Part2】

じゅう ページ10

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仕事帰り、Aのお姉さんに会って、呼び止められた


姉｢深澤くん。少し話があるんだけど｣


深澤｢なんですか…？お姉さん｣


少し真剣な顔でそう言うお姉さん


姉｢何してるの？Aの事どれだけ傷付けるの？｣


深澤｢なん、のことですか｣


お姉さんが何を言いたいかなんて分かってるのに…俺最低だ。


姉｢…そういうの良いから。Aは隠し事があるといつもピアスを弄る。私が深澤くんとの事を聞けばいつも｣


姉｢本人気付いてないみたいだけどね。聞く度に弄られたら気になるでしょ。｣


深澤｢……｣


姉｢Aが嫌いなら別れてAの前から消えて。そしてAの4年間返して｣


深澤｢嫌いじゃないです。好きです。｣


嘘じゃない。


俺は、今の俺は…Aが好き。大好き。


姉｢なら何？これからもAを傷付けてやってく気？何でギクシャクしてるのかなんて興味無いんだけどさ｣


姉｢このままAを傷付けるならどん底まで落とすから｣


姉｢これ、ずっと言いたくてタイミング伺ってた。それだけ｣


そう言って立ち去ろうとしたお姉さんが最後に


姉｢Aは、深澤くんが思ってるよりも昔の傷癒えてないから｣


あぁ、俺、今まで何してたんだろ…。


昨日、即答すれば良かった。


Aの方が好きだって。大好きなんだって

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