いつか必ず… (ページ37)

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光｢その約束を実現させるために、

ずっと頑張ってきたんです。

だけど、中学生のときに、

俺が練習試合の帰りに事故にあって……｣

亜｢……｣

光｢自分の脚はもう動かないって知ったんです。

それをこいつらに知らせたとき、

こいつら、たくさん泣いて……

俺のせいで約束を破ることになっちゃったなって､､

たくさん自分を責めたんです。｣

亜｢……｣

光｢自分も悔しくて悔しくて、

だけど、泣くのは弱いと思ったから強がって、

"俺のこと､嫌いになっただろ？"
って言ったんす。

そしたら、なんて返ってきたと思います？｣

亜｢えぇ…？｣

全く想像がつかなかった。

当時中学生の男子は、どう返すのだろう…

光｢"バカかよ、俺ら、仲間だろ？"

って、言ってくれたんです。｣

亜｢……っ｣

光｢それからいろいろ必死に調べてくれて、

この病院行けば脚が治るかも知れないって
教えてくれたんすよ。

でも正直、

１回麻痺した脚なんて治るわけがないし、

英語も話せないし、

外国の病院に行くとか不安でしかなかったから、

"離れ離れになっちゃうよ？"って言って、
行きたくないことをアピールしたんです。

そしたら、

"4人でW杯出ようよ。

俺らのことはいいから、早く治して戻ってこい"

って言ってくれて…｣

亜｢……｣

光｢俺がこっちに来てからも
ときどき電話してくれたり、

1年に1回は来てくれたりするんです。

やっぱり仲間って大切だなぁって思いましたね笑｣

光輝くんの話を聞いて、

久しぶりに感動した。

そんないい仲間がいて、

光輝くんは恵まれてるなぁ…

亜｢いい仲間に恵まれてるね。｣

光｢本当に感謝しかないっす。

だからリハビリ頑張って、
ここまできたんですよ！｣

そう言って光輝くんは、

自分の脚を見せてくれた。

膝を少しだけ曲げたり伸ばしたりしていた。

亜｢すごい！たくさん頑張ったんだ…！｣

光｢まだ1人で立つことはできないですけどね、笑

ほんとに少しずつ、動くようになってきて。｣

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