いつか必ず… (ページ26)

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『あの、年齢お聞きしても……』

亜｢僕は27歳っす。｣

『ぇ！僕より10歳も先輩……！笑』

亜｢じゃあ、17歳？｣

『はいっ！』

やっぱり、俺の思った通り若かった。

それにしても、なんでここに……

亜｢あの、さ、どうしてこの病院に……｣

『あぁ……実はちょっと、脚が……』

亜｢あ、じゃあ同じ理由かなぁ、笑｣

『え？』

亜｢俺、脚が麻痺してて……｣

『こんな奇跡あるもんなんすね笑

たくさん共通点があって……笑』

亜｢俺もビックリした、笑

まさか、日本の方に会えると思わなかったし…笑｣

『これ、絶対何かの縁ですよね！』

亜｢俺もそう思うよ。笑絶対何かあるって。｣

初めて話したのに、

自然と会話が弾んだ。

どうしてこんなに落ち着くのだろう。

話している間は、

他のことはなにも考えなかった。

『ぁ、もう夜ご飯の時間……』

亜｢あ、ほんとだ、、｣

『すごく楽しかったですっ』

亜｢俺も、本当に楽しかったよっ｣

『また話しましょっ』

亜｢是非！｣

どうやら俺の病棟とは反対の病棟らしく、

行先はわかれた。

亜｢じゃあっ｣

『じゃあっ』

軽く手を振って、車椅子を動かした。

『あの、！名前だけ聞いても……』

俺はしっかりと振り返って、口を開いた。

亜｢俺は亜嵐！｣

『亜嵐さんですね！俺は光輝です！』

亜｢光輝くんね！覚えたよ！｣

『じゃあ亜嵐さん、また今度！』

亜｢うん！｣