十五話ですね ページ17
ついに、その日がやってきた。
ワクワクしすぎてたくさん寝た。
うん？ 逆だよ、寝ちゃうの。
それはさておき……
｢Aのクラスメイトの子に会うの楽しみねえ｣
お母さん張り切りすぎでは？
夏といえば白いワンピースよね、とかなりド定番の白いワンピースに麦わら帽子。
日傘もいつものではなく白いレースになっている。
あ、着いた。
｢やだ、みんなもう来てるじゃない！ 服にこりすぎちゃったかなあ｣
間違いなくそうですね、はい。
｢お、夜月来た！｣
上鳴君は元気ですね。
というか女子のみんな可愛い。 いいね、羨ましいよ。
｢皆さん初めまして。夜月Aの母です！｣
｢なんか、タイプ全然違うな｣
｢うん、夜になればAもこうなるかな？｣
｢だったら楽しそうだけど違かったな｣
｢残念｣
上鳴君とじろちゃんのヒソヒソが全て聞こえる不思議。
と、母さんが爆豪君に話しかけ始めた。え、何言うの？
｢あなたが爆豪くん？｣
｢……うっす｣
｢Aのこと助けてくれてありがとうー！｣
｢え、あ、いえ｣
｢Aって日中役に立たないからねえ！
これからもよろしくしてあげてね！｣
｢あ、はい｣
凄い、爆豪君がお母さんに押されてる。
初めて見たよタジタジな爆豪君。……面白い
｢あ、あなたが轟君ね！｣
｢え、はい｣
轟君に飛び火した！？ やめて変なこと言わないで！？
｢……Aってこんなんだけどすごく見た目は可愛いのよ｣
｢？ はい｣
｢それでね、ナンパされないようにお願いね！｣
｢わかりました｣
｢この子ボケーッとしてるからすぐ連れてかれるのよねえ、あっはっはっはっはっ｣
｢はあ｣
穴に入りたい、切実に……
｢じゃあ、皆さんよろしくねえ！ じゃあ！｣
そう言いお母さんは去っていった。
……なんやねん、本当に
｢嵐のような人ね｣
梅雨ちゃん、That's Right！
｢……バス来ておりますので行きましょうか｣
｢｢｢うん・ああ｣｣｣
誠にすみません。
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作者名：nekomoka | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kensyou/
作成日時：2018年5月12日 20時
