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貴方side
あれから3時間ほど経って、お菓子を配り終えたから、帰ろう。という話になったのですが
貴:あれ？またですね。
何度も迷ってしまって歩き慣れたはずのこの町から出られません
ひ:どういうこと？
貴:さぁ？
二人して顔色がもう既によろしくない。嫌な予感がしますが、そんなことないと思いたい
ですが、さっきから同じところをグルグル、グルグル回っていてどうしても町から出られない
ひ:ぐるぐる回ってない？
貴:そうですね、、、ぐるぐるぐるぐる、、グルッペ「ひ:A？」スミマセン。
不安なのか、ひとらんが馬鹿みたいにくっついてくる。落ちかけていた日はもう消えそうで
貴:取り敢えず、素直に近くにいる人に道を尋ねてみませんか？
ひ:えぇ、、、この状況で？
貴:この状態だからですよ。だって早く帰りたいじゃないですか。
そうだけどさ、、、と若干嫌がるひとらんをみて、その気持ちはわかります、と思う
でも、何もしなければ何も起こらないんですから、何かしなければ
と、言うことで勇気を振り絞って近くにいた女性に声をかけてみる
貴:あの、すみません。軍へ行きたいのですが迷ってしまって、、、道を教えていただけませんか？
「、、、」
貴:？あの？
「トリックオアトリート」
驚きながらもひとらんが予備のお菓子を差し出したら、女性は無言で頭を横にふった
今度は疑問に頭を傾げた私たちに、女性はゆっくり顔を上げて
目玉のない顔を私たちに向けて言った
「お菓子じゃなくて、貴方の命が欲しいのよ」
あまりの迫力に、！？と止まってしまった身体が、突然動く
ひとらんが私の襟首をつかんで走り始めたのでした
ひ:あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！？！！？！？
貴:ぐえっ、ちょ、ひと、ひとらん、し、しぬ！！
ひ:しぬしぬしぬしぬ！！！無理無理無理！！まじでむり！！馬鹿じゃんしねよ！！
貴:うえっ、、、俺が！本当に！死ぬから！！
私の本気の悲鳴を聞いて、やっとひとらんが襟首を離してくれた
あー、死ぬかと思った
ひ:今のなに！？
貴:私が聞きたいです。
ひ:ホンモノじゃん！！
貴:いや、まさか。仮装でしょう。
ひ:仮装で目玉とるの？
貴:コンタクトでは？
ひ:違うって！！！目玉！！なかったじゃん！！！
ひとらん必死の説得。自分の目を指差して、半泣きで怒鳴ってくる
うんうん、わかってますよ。
でも私が認めたらひとらん絶対発狂するじゃないですか。
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Yuki.aruru(プロフ) - 国民さん» 思った。尚,とっくにハロウィンは過ぎている模様 (2018年12月28日 15時) (
レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
国民 - え？アレスさんの作品神すぎん？ (2018年12月7日 0時) (レス) id: a87cc0cd9f (このIDを非表示/違反報告)
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