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27 _ meeting again ページ10

「ゾムのところへ行きたい。ゾムはすでにもうあちらへ行ってるんでしょ?


私はゾムとどこにいても一緒にいたいから。」




私は彼がいるならどこにでもついていくつもりだ。

もう二度と置いてかれてあんな思いはしたくない。あんな思いをするのならば死んだ方がマシだ。




【…そっか。】




ペ神はそう言うと、指を鳴らしてある物を出した。

それは、




「…ゾム。」




彼もペ神の手中にあるみたいだった。




【俺はまだ時間を戻せる。

だから2人で話し合えばいいよ。これからどうするか。

時間を巻き戻すか、2人で来世まで待つか、どちらがいいか選んで。】




ペ神はそう言い微笑む。

彼には2つ、聞きたいことがあった。

なぜ、彼は私達を助けるのか。

そして、ゾムはペ神のことを知らなかった。

さっき話した時、何も知らずに時間を戻されたということを聞いた。





【…さぁね?】




それでも尚彼は私の心を読んで、誤魔化して微笑む。水色の髪を揺らして。




【ほら、愛しの彼が起きるよ。】




ペ神がそういった途端、彼はパチリと目を開けた。

それをみた瞬間、私は嬉しくて嬉しくて彼しか見えなくなった。




「…ゾム!」




私は彼に駆け寄り、抱きしめた。




「…私のせいで、ごめんね。私には何も出来なかった。」




ぎゅう、と更に抱きしめる力を強くしたら涙が出てきた。それを隠すようにゾムの肩に顔を埋める。

ゾムは少し戸惑ったが、彼もまた、ふわりと抱きしめてくれた。




「俺も不甲斐なくてごめんな。もうちょい上手くやれてたらいい感じにいけたんかもしれんし。

それに、こっちに来たってことはAも…」




ゾムは察したのか、その先は何も言わず背中に添えていた手を私の頭に持っていきわしゃわしゃと私の頭を撫でてくれた。

28 _ no no→←26 _ sin god



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しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

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