【d!】they love【z/m】

zm 14 _ sky blue ページ13

俺は真っ白な空間で目が覚めた。

ここはどこだろう。確か、グルッペンに殺されて…。


ってことはここは死後の世界って感じか。

思ったよりも楽しそうな世界やないな、とか思ってしまった。




【久しぶりだね。】




そう言って何も無い空間に現れたのはどこか見たことがあるとても綺麗な水色の髪の、神と書いてある紙を付けているいかにも神様っぽい人。

正直いってかなり怪しい。




「…どこかで会ったことありましたっけ？」




思わず敬語になる。




【わかんないかな？

この毛の色。】



その人はそう言い自分の髪の毛を指さす。俺は精一杯自分の記憶を呼び起こした。




「…え、小さい頃怪我しとった所を手当した鳥、とか？」




思い当たるのはそれしかなかった。こんな綺麗な水色はその鳥以外見たことがなかった。ただそれだけの不確定な理由と思われても仕方ないが、自分にとっては納得のいく理由でもあった。

珍しくて、怪我をしてて。子供特有の好奇心によりつい助けて隠れて少しの間だけ育てていた小鳥だった。





【ピンポンピンポン。

俺は君に助けて貰った鳥だよ。

色々あって神様になったんだけどね。】




紙がふわりと動いて、彼のニヤリと笑った口元が見えた。

目を見開く。




「え、まじか。」




【少しは喜んでくれてもええんやで!?感動の再会、で抱きしめてくれても良かったのに…。】




彼は予想外の反応を貰ったからなのかぶーぶー言い出す。




「いや、そう言われてもな…。」



実際また会えた喜びよりも驚きの方が多いからな、と思う。




【まあ、しゃーない。

…時間もないし本題いくね。】



え、いいんだと思いつつもそれを表には出さずああ。と答えた。

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