どん兵衛のきつね食べてたらきつねがいました。【歌い手】

1.食べてただけなのに ページ2

「さてさて、今日もどん兵衛たーべよっ」

5分待ってこんなに美味しいものが食べられるなんてこの世界は本当にすごいと思う。
一人暮らしを始めて数ヶ月が経ったが自炊なんてする気がなく…今日もカップ麺で済ませている。
現役JKがこんな調子で大丈夫なのだろうか…。肌荒れも増えてきたし食生活を見直さなければ…

「あ、ちょうどどん兵衛のCMやってる…！どんぎつねさんかわいい〜…本当に居たらいいのになあ…かわいいきつねの女の子…」

「残念でした！男でーす！！」

「…はぇ？」

ついつい変な声が出てしまった。しかしいきなり目の前に謎のきつね耳の男が出てきたら誰でもこんな反応になると思う。
目の前に現れたきつね耳の少年は金髪の髪をさらさら揺らしながら勢いよくこう言った。

「こんにちは！どんぎつねでーす！！」

「…不審者じゃん…。けけ、警察に連絡…」

「え？や、やめてくださいー！！」

涙目になりながら通報だけはやめてください！と訴えかける少年 そもそも彼はどこから出てきたんだ…。本当にどんぎつねさん…？いやいや、あれが本当に存在するわけがない…。あれはCMの中だけの話…。

とりあえず耳が本物なのだろうかと触ってみることにした。

「ぎゃー！！くすぐったいんですけど〜！！！」

ふわふわしてて最高の触り心地…だったが本人が嫌がっていたのでやめることにした。
ちなみにちょっと引っ張ってみたけど取れなかったのでこれは多分本物の耳…。そしてよく見たら尻尾もあった。夏とか暑そう。

「って、いつまでじろじろ見ているんですか！まぁいいや…まず本題から話します。」

「なっ、なんですか…」

「…………住ませてください！！！！！！！！！！」

2.お願いします。→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す