強くなりたい。【After the Rain】【luz】 (ページ1)

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思ってはいけない... ページ1

luzside

僕の名前は、luz(るす)。岩王高校に通っている。僕の親友Sou(そう)は最近、僕が嫌っているEve(いぶ)と仲良くし始めた。だから、Souの事も避けている。

luz｢暇だな…｣

今日もいつも通り、SouはEveと一緒に話している。他の人達も、漫画やアニメの話をしていて、楽しそうだ。

｢あいつ、1人で何やってんのw｣

時々、そんな声も聞こえてくる。

ふと、窓の外を覗いて見た。すると、背の高い男子生徒2人が仲良く歩いていた。その内の一人は、制服のサイズが合っていない。長さは丁度良いのだが、横がブガブカなのだ。その人が、水道を指した。すると、もう1人が頷き、2人で水道へと歩いていく。日差しが眩しいのか、2人ともフードを被っている。なので、顔はよく見えなかった。水を飲み、蛇口を閉めようとしたその時…

luz｢わ…！｣

思わず、声を上げてしまった。男の子の制服は、びしょ濡れだ。反対に蛇口を捻ってしまったのだ。すると、もう1人が濡れた子をベンチに座らせ、｢ちょっと待っててな｣と合図し、何処かへ行ってしまった。もう一人はというと、足を持ち上げ、体育座りをしている。そして、両手に足をかけ、指をつんつんしている。

luz｢かわいい…｣

思ってはいけない事を思ってしまった。なんたって、相手は男子。

思わず見とれていると、もう1人が戻ってきた。そして、バスタオルを羽織らせ、そのままどこかへ行ってしまった。