ひまわり荘［4］ (ページ15)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:32,364 hit

僕の家族＊ページ15

＊のマークがあるのがリクエストのお話になります

忠義side

先生｢というわけで、お父さん、お母さんについての作文を書きましょう
枚数は1枚と半分は書こうね
始めていいいよー｣

生徒｢はーーい｣

道徳の時間でお父さんとお母さんについての作文を書くことになった

でも僕は会ったことない

写真で見たことあるだけ

ちょっと周りを見てみると、みんなどんどん書き進めている

先生｢忠義くんは書くこと決まった？｣

忠｢まだ...です｣

先生｢焦らなくても大丈夫だよ｣

別に焦ってるわけじゃないし

書けない自分にイライラする
書けてるみんなにイライラする

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

あ、考えてたら授業終わってた

先生｢じゃあ、終わらなかった子は土日にやってきてね｣

生徒｢はーーーい｣

そのあとの授業もあんまり集中力できなくて
ずーっと作文のことばっかり考えていたら一日が終わっていた

いつも通りAとBと3人で1緒に帰る

いつもはゲームの話とかをするんだけど、
今日はずーっと作文のことばっかり

A｢忠義はどんなこと書いたの？｣

忠｢え、えーっと...｣

どう返そうか悩んでいると

B｢俺ね、前お母さんから聞いたんだ!!｣

A｢何を？｣

B｢忠義の住んでる[ひまわり荘]って親がいない人達が集まるとこなんだって｣

A｢そうなの？｣

B｢みんな親に捨てられたんだって｣

違う、違う違う違う違う!!

僕は捨てられてない

もしかして、僕を傷つけないために信ちゃんたちは嘘を言ってたの？

悔しさと寂しさで涙が溢れてきた

そしてAとBから逃げるように走って帰った