難波で会えたら。【上の名前が河井になるまで】 (ページ2)

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第1章→#1 ページ2

あの日、おしゃれなカフェで告白されて付き合った私とゆずるさん。
実の所、この事はまだ稲田さんにしか言ってない。
やっぱりお世話になってる人達やから、言った方がええよなぁ…

そんな事を考えるお昼休憩の時間。
相変わらず先輩と向かえ合わせでソファーに座ってお弁当を食べてます。
そういえば先輩って彼氏居るんかな？
思い立ったらすぐ行動。

『先輩って彼氏居るんですかー？』
絶賛お茶を飲んでいる先輩に聞いてみると、そのお茶をブフォっと吹き出して一言。
｢結婚してますけど!!!!!!!!!!｣
『え？』
持っていた水筒を机に勢いよく置いて。
というより、叩き付けて、左手を私の目の前に突き出してきた。

『今、初めて気付きました！

綺麗な指輪ですね………』
いつかは自分もするのかなーとか考えてみたり。
でも、途中でゆずるさんが頭、チラついたか考えるのを辞めといた。
いくらなんでも気早すぎる。

｢花音は？｣
落ち着きを取り戻した先輩がニヤニヤしながら聞いてきた。
『んー、居ません！』
あんまり言わん方が良いんかなーって思って黙っておく事に。
｢はよ作りーや｣
尚更言われへんな