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13Love ページ13
研磨side
泣くA
手を握り暫く隣にいた
気づけば肩に重みを感じ
ちらりと見たら
疲れて寝てしまったA
小さい身体
小さい手
あの日の傷が目立つからと最近は黒タイツしか履いていなかった
部屋着の短パンからは痛々しい傷が見えた
研「……なんでAなんだろ……なんで……ッ……」
気づいたら泣いていた
黒「……俺は……例えば……研磨だったとしても嫌だ。」
Aを横に寝かせ髪を撫でながらポツリ呟いたクロ
確かにそうだ。
けどAは女の子。傷は消えない
声も出ない
親も居ない
好きな人が同情で付き合ってくれてるのではと悩んでいた
少なからず責任を感じさせてしまっていると
気にしていた
そしてひとり必死に好きな人の名前を呼んでいたが
声は出ず
なにかしてあげれることはないのか、
必死に考えたが
何も出来ない自分にイラついた
研「……ッ……A」
ぽつりと名前を呼びまた手を握ったら
ぎゅっと握り返された気がした
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作者名:椎名りら | 作成日時:2018年3月13日 4時