愛してた (ページ15)

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15 YOU ページ15

ユンギさんが亡くなって1週間

ユンギさんの部屋を訪れている私...

「まだ、まだ...ユンギさんが生きてるみたい」

何も変わらない部屋...

ただ、そこにユンギさんの姿はない。

私はユンギさんのピアノを軽く手でなぞる

YG「弾いて欲しいの？」

え？...ユンギさん？なんでここに

玄関から普通に帰ってきたユンギさん。

私が座っていた椅子に座り

ピアノに指を綺麗に優しく置き

優しい音色と一緒に香るユンギさんの香り

やっぱりユンギさんが好きだ

YGside

「なんで...スピード落としてくれなかったの」

目に涙を浮かべながらそういう彼女、。

もう伝えることは出来なくなる...

言った方がいいか

俺は彼女にブレーキがきかなくなったこと

愛してるか、オッパと呼ばせたか、抱きつかせた

その理由も、全部全部...

彼女の質問に答えた

これからは答えられないからさ

全部全部答えるから、

泣かないで...

YOUside

死んだはずのユンギさんは私の質問に沢山答えてくれた、丁寧に丁寧に。

ほんとに優しいな...

全ての質問に答えてくれたユンギさん...

私は涙が止まらなかった。

だって私、ユンギさんに最後最低なことを言ってしまった...。

大嫌いって

私を守るためにしてくれたユンギさんの優しい行動に私はなんてこと...

自分が情けないよ

ユンギさん...ありがとう

ごめんなさい

YG「愛してた」

え？

泣いていた私をずっと抱きしめてくれていた
ユンギさんは消えていた

ユンギさん...

「まだ、謝ってないよ

お礼も言ってない、なんで消えるの？」

ユンギさん...ずるいよ

私もできることなら行きたい

そっちに行きたい

あなたに会いたい

愛してた...って私も言いたい

でもね、今聞こえたんだ

ユンギさんが

「こっちに来んな」

って私を避ける声がさ...

きっとそれもあなたの優しさ...

私も愛してました...ユンギさんを

全て全てのあなたの優しさを

愛してた...

end