フジルート1 わくわく ページ38
(共通ルート22の続き、という形になっております)
「ご清聴ありがとうございましたぁぁぁっ！」
そんな声の後ろで、どんどん、ぎゅいーん、と、ドラム、ギター、ベース、キーボードの音が響く。
拍手をする私に、サングラスにトゲトゲのマスクを着けたフジが歩み寄ってきた。
「Aちゃん、どうだった？俺らのバンド！」
「予想以上に本格的というか、迫力があるというか…凄かった！楽しかったよ」
そう返すと、フジを含め先程まで演奏をしていた面々がほっと胸を撫で下ろす。
そう、私は今日、フジがゲーム部と掛け持ちしているバンド、わくわくバンドの演奏を聞きにきていた。
「いやぁ、それにしてもフジに彼女がいるなんて驚いたなぁ」
「「えっ！」」
ドラム担当の黄色いセーターを着た人が、ニヤニヤとこちらを見て言う。
それに私とフジは同様のリアクションを取った…と思いきや。
「いやー、この子可愛いでしょ！
あ、いくら可愛いからって誰も手ぇ出さないでよね、Aは俺のなんだから」
「え、ちょ、フジ！？何勝手にっ、」
急に肩を抱き寄せられ、離せと言う前に人差し指をしー、と言うように立てられる。
そしてその指を私の唇に近付けた。
私が黙ると、いつの間にかサングラスとマスクを外していて顕になっている顔で、にっこりと優しい笑顔を浮かべるフジ。
…不覚にも、かっこいいと思ってしまった。
というかかっこいいよ！これスチル確定でしょ！
「誰も人の女に手ぇ出さんわ、フジじゃあるまいし」
「そうそう、僕らよりフジが浮気しないか心配」
「え、皆俺のことを何だと思ってるの」
「「「「女たらし」」」」
「ふっざけんなよお前ら！！」
こんな感じでぎゃーぎゃー騒ぎ、結局誤解は解けぬまま解散となった。
彼女ちゃん、また聴きに来てねー！とか言われる始末である。
帰り道が一緒のフジにじろりと視線を送ると、これまた爽やかににこりと笑い返されてしまった。
…紳士的な笑みだなぁ、かっこいいな好きだよ推したろかこの野郎。
「いやぁ、なんかごめんね？
何か奢るから機嫌直して？」
「いや別に何も要らないけど…そうやって物で釣ろうとするから、たらしって言われるんじゃない？」
「うぐっ、決してそのような意味で言ったわけでは…！」
フジをからかうのって結構楽しい。
そんなことを思っていたからか、私は後ろから迫りくるそれに気付いていなかったのだった。
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るよ - 羽飛さん» 返信遅れました…すいません、 リジェネかけてくださるんですか!w ありがとうございます笑＿(ニヨニヨにツボってました。 (2019年5月22日 21時) (
レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - るよさん» 死なないようにずっとリジェネかけます！wコメントありがとうございます、では私はニヨニヨしながら書きますね！← (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
るよ - ヤバいですね…。この話が好きすぎて死にそうです。(※ほめてます)作者さんのペースでいいので更新頑張って下さい!にやにやしながら待ってます笑 (2019年5月5日 13時) (レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 猫山さん» フジですぅー！フジはお色気担当として！甘々にしたいなぁと考えておりますので！頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年4月13日 18時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
猫山(プロフ) - フジルート来たァー！！推しですもう好きです。もちろんキヨルートもバッチリ見てきました！これからの更新楽しみにしてまっす！ (2019年4月13日 7時) (レス) id: b1e365017e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2019年1月23日 18時
