キヨルートEND ページ37
「離れないよ」
少し身体を離して、キヨの瞳を真っ直ぐに見つめて言う。
が。
彼の顔は曇っていた。
その理由を私が問うよりも前に、彼が言う。
「ありがとな。
…じゃ、俺のこと、忘れんなよ」
いつもの声じゃない。
心からの声じゃない。
そんなこと、直ぐにわかるんだよ、キヨ。ねぇ、お願い。
「…本当のこと聞かせて」
「いいんだ。お前は、何も知らなくていい」
私のことを無視して、再び私を胸に閉じ込めて頭をゆっくり撫でるキヨ。
それを振り払って、ちゃんと目を見て、ちゃんとキヨの本心を聞いて、今度は私が抱きしめ返すんだ。
そう思っていたのに、撫でられているうちに段々と眠気がしてきてしまう。
そんな私を見て、キヨが鼻で笑った。
「…おやすみ。A。
俺のこと忘れたら、お仕置きだからな?
…安心しろ、ちゃんと俺は側にいるから。
ずっと、ずっと。お前が嫌だって言っても離してやらねぇから。
愛してる」
耳元で聞こえた囁き声。
そして、唇にふわり、と柔らかい感触がした。
【キヨルートEND
キーパーツ[赤]を入手した】
この世界は狂っている。
俺達が、狂わせてしまった。
ここは特異点の中の、更なる特異点。
あいつは、それを知らなくていい。
知っているのは、俺達だけでいい。
さようなら、A。
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るよ - 羽飛さん» 返信遅れました…すいません、 リジェネかけてくださるんですか!w ありがとうございます笑_(ニヨニヨにツボってました。 (2019年5月22日 21時) (レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - るよさん» 死なないようにずっとリジェネかけます!wコメントありがとうございます、では私はニヨニヨしながら書きますね!← (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
るよ - ヤバいですね…。この話が好きすぎて死にそうです。(※ほめてます)作者さんのペースでいいので更新頑張って下さい!にやにやしながら待ってます笑 (2019年5月5日 13時) (レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 猫山さん» フジですぅー!フジはお色気担当として!甘々にしたいなぁと考えておりますので!頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年4月13日 18時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
猫山(プロフ) - フジルート来たァー!!推しですもう好きです。もちろんキヨルートもバッチリ見てきました!これからの更新楽しみにしてまっす! (2019年4月13日 7時) (レス) id: b1e365017e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽飛 | 作成日時:2019年1月23日 18時