キヨルート12 選択肢 ページ35
キヨの囁きによって熱い吐息が耳にかかり、且つ触れた唇が耳を擽り、私の身体を刺激する。
左耳が、異様に熱い。
「俺、この世界でAが一番好き」
言いながら、耳をぺろりと舐めるキヨ。
ねっとりとした感触に絆されて、脳が蕩けていくような感覚に包まれた。
舐めるだけでは済まされず、次は甘噛みをされる。
まるで獣が戯れるようなそれに、ぞくりとしたものが背筋を駆け抜け、身体を震わせた。
それに気付いたキヨが、ニタリと口を綻ばせると、私の腰に指をなぞらせ、先程まで耳を弄んでいた口を首元に這わせた。
「…ん、はっ、」
舐められ、噛まれ、なぞられて。更には彼の切羽詰まった吐息まで聞こえてきて。
リアルで全く経験が無かったわけではないのに。
何で、何で。
凄く身体が暑くなって、内から欲があふれ出しそうになった。
口元に手を当て、声を我慢しようとしていると、その手を引っ張られた。
「声、ちゃんと聞かせて」
それからも、彼は私の身体を弄ぶ。
「…気付いてる？水に濡れて、ブラウス透けてんの」
海辺に来る前に、濡れないよう砂浜にブレザーを置いてきていた為、ブラウスには海水がもろにかかっていた。
当然、生地の薄いそれは水に透け私の肌を晒してしまう。
言われて気付いて、羞恥で顔がより熱くなった時に、キヨは更に追討ちをかけてきた。
「ほら、恥ずかしいなぁ」
「っ＿＿＿＿！！」
その言葉に、私はより盛大に震えた。
体内の波が収まり荒く息を整えていると、キヨが優しく私の手を引き起き上がらせ、抱き締める。
「…なぁ、A。お前はどうしたら俺とずっと一緒に居てくれんの？」
まるで、玩具を没収された仔犬を思わせるような、弱った切ない声。
その言葉に私が首を傾げて返すと、彼は薄く笑った。
「…お前は、俺から離れちまう。
…俺、も。お前から離れちまうんだ。
俺はAと離れたくない。ずっと、一緒に…」
いきなりすぎて、わからない。
キヨは、何の話をしているの…？
そう思った瞬間に、久し振りに登場した選択肢が私の目の前に映った。
〖離れないよ〗
〖…ごめん〗
あぁ、そういうことか。
そう、これはゲームである。
私は現実に帰らなければならない。
直感的に理解した。
これは最後の選択肢であり、現代へ帰るには、
〖…ごめん〗を選ばなければならないことを。
彼を、一人にしてしまうことを。
私は、
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るよ - 羽飛さん» 返信遅れました…すいません、 リジェネかけてくださるんですか!w ありがとうございます笑＿(ニヨニヨにツボってました。 (2019年5月22日 21時) (
レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - るよさん» 死なないようにずっとリジェネかけます！wコメントありがとうございます、では私はニヨニヨしながら書きますね！← (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
るよ - ヤバいですね…。この話が好きすぎて死にそうです。(※ほめてます)作者さんのペースでいいので更新頑張って下さい!にやにやしながら待ってます笑 (2019年5月5日 13時) (レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 猫山さん» フジですぅー！フジはお色気担当として！甘々にしたいなぁと考えておりますので！頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年4月13日 18時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
猫山(プロフ) - フジルート来たァー！！推しですもう好きです。もちろんキヨルートもバッチリ見てきました！これからの更新楽しみにしてまっす！ (2019年4月13日 7時) (レス) id: b1e365017e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2019年1月23日 18時
