共通ルート1 黒猫 ページ2
これって、本当にゲームの世界なの…？
夢かどうか確認するとき、ベタなやつでほっぺた抓るやつあるじゃない。あれやったんですよ。痛いんです。
壁に頭ぶつけても痛いし、タンスの角に小指ぶつけても勿論痛い。あれは事故だったから涙出た。
はぁ、と一つ溜息をつきながらとぼとぼと通学路を歩く。
手紙を読んだ後、この世界での母に起こされさも当然であるかのように学校に向かわされたのだ。
そして、どうやら私、転校生らしい。
ゲームばっかりやってきて育ったこの私、果たしてクラスに馴染めるのでしょうか…。
数え切れない程の溜息をもう一度吐こうとしたその時。
にゃーお
「ふぇ！？」
突然、私の目の前を黒猫がかなり早いスピードで夜横切っていく。
…目の前を黒猫が横切ると不吉なことが起こるーみたいなことよく言うよね。
もう、なんなんだろうこれ、憂鬱の二文字しかないよ…。
と、そんな気分でクロネコのことを目で追うと、視線の先には春の風で赤髪を靡かせた、背の高い少年が立っていた。
身に纏っている制服は、私の身につけているものとお揃い、つまり同じ学校の制服のようだ。
あれ、あの人、見覚えがある。
その人は黒猫と少し戯れた後、これまた先程の黒猫に負けず劣らずのスピードで駆けていく。
少しして、私の横を通った。
ふわっと香る、清潔感のある匂い。
何となく、私は彼の後ろ姿を見つめていた。
思い出した。
あの人は主人公のクラスメイトのキヨ。
このゲームの攻略対象だ。
やっと、これから自分がすることを実感して頬が熱くなる。
私、イケメンと恋愛するんだ…誰かと結ばれなきゃ帰れないんだ…。
くよくよしていられない、頑張らないと！
私は自分の頬を叩き、彼のように駆けて学校へ向かった。
春泉(しゅんせん)高等学校、通称春高(はるこう)の門を潜り、これから始まる新生活に私は気を引き締め歩みを進めた。のだが。
「荒瀧(あらたき)Aです。
これから、よろしくお願いします」
緊張してカタコトに、ただただ地味な自己紹介をクラスメイトにかましたのだった。
「Aは…あーっと昨日席替えしたんだっけか、空いてるのは…キヨの隣だな。」
あ、いきなり下の名前呼びっすか先生。
と思いつつ、おずおずと一番窓側であり、キヨさんの隣である席に腰を下ろす。
すると、突然目の前の空中にウィンドウが浮かび上がった。
これは…もしや…！
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るよ - 羽飛さん» 返信遅れました…すいません、 リジェネかけてくださるんですか!w ありがとうございます笑＿(ニヨニヨにツボってました。 (2019年5月22日 21時) (
レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - るよさん» 死なないようにずっとリジェネかけます！wコメントありがとうございます、では私はニヨニヨしながら書きますね！← (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
るよ - ヤバいですね…。この話が好きすぎて死にそうです。(※ほめてます)作者さんのペースでいいので更新頑張って下さい!にやにやしながら待ってます笑 (2019年5月5日 13時) (レス) id: bba6c5cf8b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 猫山さん» フジですぅー！フジはお色気担当として！甘々にしたいなぁと考えておりますので！頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年4月13日 18時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
猫山(プロフ) - フジルート来たァー！！推しですもう好きです。もちろんキヨルートもバッチリ見てきました！これからの更新楽しみにしてまっす！ (2019年4月13日 7時) (レス) id: b1e365017e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2019年1月23日 18時
