共通ルート1 お嬢 ページ2
「おじょぉぉぉぉぉう！！！」
どうにもただの夢と思えず、私が手紙の内容に絶句していると、突然部屋のドアが開かれる。
そこから現れたのは、スーツ姿に紫色の髪に泣きぼくろがよく似合う男性だった。
そして、私はこの人に見覚えがある。
「お目覚めでしたか！
わざわざ俺が起こしに来るまでもございやせんでしたね。
あいやこの志麻、まさかあわよくばお嬢の寝顔を拝もうやなんて考えてませんよ。おはようございます！」
彼は恭しく…というには少々荒々しくお辞儀をした。
この世界で主人公はヤクザの娘。
詰まるところ、この人はその組の若頭、志麻である。
何故知っているのか、それは非常に簡単なことで。
彼は、攻略対象の一人である。
ここで、私は気になったことを聞いた。
否、聞こうとした。
「あの、志麻さ…ん！？」
突然、私の目の前の空中にウィンドウが浮かび上がったのだ。
〖おはようございます、わざわざ起こしに来てくれてありがとうございます〗
〖今から着替えるので出てってください！！〗
〖朝ごはんは鮭ですね〗
どうやら選択肢のようだ。
若干おふざけ要素のあるゲームらしい、選択肢も中々シュールであり、セーブ&ロードが無いのが勿体無い。
…ではなく。
これは、本当にゲームの中？
私、ゲームクリアするまで帰れないの？
お嬢？と志麻さんが首を傾げる。
その整った顔をチラリと見て。
私は心の中で叫ぶ。
よっしゃぁぁあ！
こうなったらとことん楽しんでやろうじゃないかぁぁぁあ！
因みに選択肢にない言葉は喋れないようで、志麻さん、という声掛けですらも声が出なかった。
私はまずは一番普通なものを選ぶ。
「おはようございます、わざわざ起こしに来てくれてありがとうございます」
「いえいえ！当然ですよ。
いやぁ、お嬢は本当に淑やかにお育ちになられて…ヤクザの娘とはいえ、野蛮な子にならずほんまに良かったです！」
涙ぐみながら志麻さんが言う。
うーん、好感度事態は最初から高そうだけれど、何だか親目線だなぁ。
「では、準備をして学校に行きましょうか。
2年の初めに転校、やなんて少々馴染みづらい時期ですからね。早く学校に通って、早く慣れてしまいやしょう」
どうやら私は2年で転校生らしい。
ふと机に並んだ教科書を見るとそこには、
荒瀧(あらたき)A
と書かれている。
…本名そのまんまで少しの安堵と、ヤクザでしっくりきてしまうこの名字にほんの少し苦笑いを溢した。
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雨上がりのcrew(プロフ) - お体に気を付けて更新頑張ってください−！！ (2019年8月6日 18時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 彩葉さん» センラーさんにそう言っていただけて、嬉しい限りです！応援に応えられるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2019年5月1日 13時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 私の推しセンラさんなんですけど、センラ先生最俺にも出ててマジで好きです！引退されるのはとても寂しいですが、最後まで応援させていただきます！ (2019年5月1日 12時) (レス) id: ca54fe217e (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 浪音さん» 大変おまたせしました！今の所は引退を考えていますが、寂しいと言っていただけるととても嬉しくも思います。ゆっくりにはなりますが、これからも読んでいただけるならば、頑張って更新します！コメントありがとうございました！ (2019年4月11日 17時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
浪音 - 羽飛さんこれ完結したら引退しちゃうんですか...( ´-｀)どうでも良い話ですが防音シェアハウスにて暴走中の時から応援してたので少し寂しいです。残りの更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2019年3月28日 20時) (レス) id: a925fc985a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2019年1月23日 17時
