9小節目 *if＿真紅 ページ9
分岐点＿＿35曲目 となりの坂田。
Aが本当に眠っていたら
坂田side
眠っているAと額を合わせる。
伝わる彼女の温もりが、安らかな吐息が僕の理性を揺らがす。
目の前に、Aの可愛らしい顔。柔らかそうな唇。
少しずつ、少しずつ。
僕は、彼女の唇に己の唇を寄せていった。
それは、何にも憚られることなくに密着した。
音もなく触れ合い、離す。
実際に彼女の唇は柔らかく、しっとりとしていた。
ああ、背徳感やっば。
僕の背中は、押し寄せる背徳感でゾクゾクとした。
そして急激に身体が熱くなっていくのを感じる。
暑い。暑い。
もっと。もっと欲しい。
「A…
んっ、ふ…A、好き、ん、好きやで…」
名前を呼びながら、彼女の唇を侵していく。
舐めて、吸って、甘噛みして、なぞって、絡ませて。水温が徐々に大きくなる。
呼吸が荒くなり、僕の心も身体もひたすらに彼女を求めていた。
最中、彼女がうっすらと目を開けた。
そして、何がなんだか理解していない様子で、寝起きのとろんとした目でこちらを見つめる。
すっげぇかわええ。
ずっとその瞳で僕を見て。
ずっと隣におって。
ずっと…。
「…坂田さん？」
「…っ！！」
Aの僕を呼ぶ声でハッとする。
そして、急激に熱は冷め理性を取り戻して行き、
今度は罪悪感が僕を襲った。
背筋がピシリと凍る。
「あ、A、ちが…」
何が違うんや。違くないやんけ。
自己嫌悪で目頭が熱くなる。
息が苦しくなる。
「あ、あっ、A、やだ、
嫌いにならんといて…、ごめん、ごめん…」
「大丈夫です。落ち着いてください」
彼女は僕を優しく抱きしめる。
ああ、心地良い。
優しい抱擁に、僕の理性がまた溶かされていく。
いい加減、欲望塗れの自分に嫌気が差しそうや。
「私は貴方を嫌いにはなりませんから…皆も。
貴方が大好きですから」
「だい、すき…？」
無意識に僕は彼女を抱きしめ返していた。
それに応えるように、彼女もぎゅうと腕に力を入れる。
「僕も…Aのこと大好き。
…ねぇ、ここ、触って？」
僕は彼女の手を取り、自分の胸に押し当てる。
困ったように僕を見るこの子が愛おしい。
僕の高鳴る鼓動が、彼女の手に振動を伝える。
その手を、僕の身体の至るところへ巡らせた。
そして、僕の唇に彼女の手を触れさせ、僕はそれを舐め、下から媚びるように見上げる。
「もっと…触って」
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ｳｵｵｵｵｵｵｵｲｱｳｵｵｵｵｵｵｵ!!!!! - すごく面白かったです！リクエスト部屋作って欲しぃ… (2020年4月12日 17時) (
レス) id: 9e28ad89d2 (このIDを非表示/違反報告)
柚丸@粟田口(プロフ) - お気に入り登録1000人目いただきました！本篇から応援してて、ずっとにやけてました((( (2019年8月27日 22時) (レス) id: 5f90eb09a7 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 関西風しらすぅ@坂田家さん» やばいですよねあれは！！最初聞いた時にバタバタして悶ましたwまさに粉塵爆発！(違う) (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - いやさかたんの言わせんな恥ずかしいに心臓破裂すんのめちゃ分かる。ワイ心臓粉末になりかけたもん。 (2019年5月5日 13時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - めい*crew*さん» ここまでご拝読いただきありがとうございました！毎日の日課にしていただいていたなんて、とても幸せです。これからも素敵な作品と言っていただけるような文を書けるように頑張ります！ (2019年1月29日 13時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年12月11日 20時
