20小節目 本編裏話その6 ページ21
「こたつだぁぁぁぁぁ！」
「「「いえぇぇぇぇぇい！！」」」
うらたさんを筆頭に、四人がつい先程リビングに出したこたつに勢いよく潜り込む。
四人は暖か〜い…と早速微睡みだした。
「やっぱこたつって神だよな」
「神が与えたもうた憩いの産物や」
「こたつにみかん、そして餅…」
「まさに天国」
四人は頷き合っている。
一つ、言わせてもらってもいいだろうか。
「…私の場所がないのですが」
「「「「はっ！！」」」」
彼らは途端にオロオロと慌てだした。
そう、彼らは四辺それぞれを一人ずつが独占しているのである。
どうする！？と四人で会議が始まるが、誰も自分がこたつから出て場所を譲るという選択肢がない辺り流石こたつ様、神が与えたもうた憩いである。
いち早く行動を起こしたのは、センラさんだった。彼は私に向けて手をこまねく。
「Aちゃん、おいで。一緒に入ろうや」
「では失礼して」
「「「いやいやいやいや」」」
何でセンラマンのとこなんだよ！
だったら俺のとこにおいでや？
いや俺の元へ！
と、他三人からの抗議(尚三分の二は違う)がこたつ内で繰り広げられる。
…いいなぁ、こたつ。
「くしゅっ」
寒さからか、唐突にくしゃみが出てしまった。
鼻を擦っていると、志麻さんに腕を引っ張られ、気付いた時には、彼の腕、そしてこたつの中にいた。
「寒いんやな？ごめんな、下らないことで寒いとこに放置してもうて。ここで暖まりぃやごぶはっ」
「はーいまーしぃはぽーい。
そして坂田がいーん」
所謂イケボで私の頭を撫でながら囁いていた志麻さんを坂田さんが外へ引きずり出し、その隙間にすかさず自分が入る。
「おい、坂田はハムなんだからそこにいたらハムがハムでハムになるだろうが」
「ごめんうらさんそれどういう意味！？」
そこにうらたさんが入ってきてきつきつになった一辺。それを見てセンラさんが向かいから二人の足をげしげし蹴る。
「お前ら邪魔やねんとっとと出てけ！」
「センラの方が足長くて邪魔や！出てけ！」
「え、何それ坂田？俺の足が短いって言ってんの？」
「誰もそんなこと言ってへんようらたさん！」
四人の争いはヒートアップし、やがてこたつを完全無視して普通にこたつの外に出ていた。
私はそれを眺めながら、一人こたつを独占し、呟くのでした。
「あったかぁい…」
こたつが小さい？気にしてはいけないのだよ
byこたつを与えたもうた神
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ｳｵｵｵｵｵｵｵｲｱｳｵｵｵｵｵｵｵ!!!!! - すごく面白かったです！リクエスト部屋作って欲しぃ… (2020年4月12日 17時) (
レス) id: 9e28ad89d2 (このIDを非表示/違反報告)
柚丸@粟田口(プロフ) - お気に入り登録1000人目いただきました！本篇から応援してて、ずっとにやけてました((( (2019年8月27日 22時) (レス) id: 5f90eb09a7 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 関西風しらすぅ@坂田家さん» やばいですよねあれは！！最初聞いた時にバタバタして悶ましたwまさに粉塵爆発！(違う) (2019年5月5日 15時) (レス) id: 188fe56108 (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - いやさかたんの言わせんな恥ずかしいに心臓破裂すんのめちゃ分かる。ワイ心臓粉末になりかけたもん。 (2019年5月5日 13時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - めい*crew*さん» ここまでご拝読いただきありがとうございました！毎日の日課にしていただいていたなんて、とても幸せです。これからも素敵な作品と言っていただけるような文を書けるように頑張ります！ (2019年1月29日 13時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年12月11日 20時
