19曲目 *夢の中 ページ19
「…い、おーい、Aー。
早く起きないと、食ーべちゃーうぞー」
「ん…んん？」
耳元で叫ばれ、目を醒ます。
目の前には…猫耳フードのうらたさん…？
「えっと、うらたさん？その格好はどうしたんですか？」
「んー？Aまだ寝ぼけとんのー？
起ーきーろー！」
後ろから坂田さんの声がして、振り向くと同時に、ぽかん、と箒で頭を軽く叩かれる。
すると、今までぼんやりとした意識が覚醒してくる。
私が立っているこの場所は船の上であった。
今は夜のようで、空にはとても大きな月が広がっていた。
改めて坂田さんを見ると、箒にとんがり帽子という、魔女…いや、魔法使いのような格好をしていた。
「これは…夢？」
「なーに言うとんのや。ここは“何でも無い”やろ？」
「まぁ、気にせんでええよ、どうせすぐ忘れてしまいますからねぇ」
継ぎ接ぎの顔に警官の格好をした志麻さんに、キョンシーの格好をして両腕を上げているセンラさん。
因みに関節は曲がるようで、腕は割とすぐに下ろされた。
「忘れてしまう？一体、何がどうなって、」
「だーから、気にすんな言うとるやろ？」
「まーしぃの言うとおりだぜ、A。
今宵は愉快なお祭りなんだ」
「現し世なんて忘れるくらい」
「踊ろうや、A！」
坂田さんに手を取られ、船の上をくるくると回る。
不思議な浮遊感を感じるなー、と思っていると、視界の端にチラチラ映る白い何かが。
…羽？
「…って、何ですかこの格好！？」
「何って、天使だよ？
かわええなぁ、俺のミカエルは！」
おうおうおう…人生初の仮装がミカエルとなってしまった。
可愛らしい服ですけれども、露出多くないですか。
特に足。一部の人からの視線が辛いのですが。
「A！トリックオアトリート！」
満面の笑みで手を出す坂田さん。
お菓子なんて急に…と思いつつなんなーく服をまさぐっていると、なんということでしょう、飴が入ってました。
「飴でいいですか？」
「おう！ありがとうなー！
てことで、えい」
お菓子を受け取る際に開いた手から飛び出したカエル。
私は反射的にそれをかわした。
坂田さんはちぇー、驚かないかぁ、と口を尖らせながら飴を舐め始める。
「…坂田さん、今のは何でしょうか」
「ん？イタズラやけど」
「さっきトリックオアトリートって」
「んー、せやけど、
キャンディやイタズラくらいじゃ僕らにゃ足らないなぁ？」
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あおい ��(プロフ) - 占ツクやり始めたときむっちゃこの小説ハマってました！再会できた…！！ (2020年7月19日 16時) (
レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 通りすがり鳥さん» ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!ミスでした、ありがとうございます！こっそり直しておきますねw私は愛してま（殴 (2019年3月6日 15時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり鳥 - あの、32ページの夢主さんが勝ったところスマブラになってます(小声。 わざとでしたらすみません。 好きです。(突然の告白 (2019年3月5日 16時) (レス) id: 86c8c9bd63 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - ゆっさん＠志麻リスさん» おいでませ志麻リスさん！！私は志麻さんのた行が好きです！（一日で！ありがとうございます！甘い話にも気合いを入れて頑張ります！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっさん＠志麻リス - 志麻リスです!!!!!面白かったです!（甘い話が特に）1日で前編と後編一気に見ました！更新待ってます！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: 2296e0564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年11月2日 19時
