18曲目 唇 ページ18
「そうだ、そういや、まだ熱測ってなかったな。A、ちょっとごめんな？」
志麻さんが、私の前髪を上に上げ、私と自身の額をぴっとりとくっつける。
…あー、冷たくて気持ちいい。
が、すぐにその感触とは離れることとなった。
センラさんが志麻さんを羽交い締めにして私から引き剥がす。
「何やっとるん？」
「何って、体温測っとるだけやけど？何かいけないことしたかなぁ？」
「測り方が問題や！」
うーん、デジャブを感じますね。
私はベッド横に置いてある小物用タンスから、自分で体温計を取り出し、自分で脇の下に入れた。
そう言えば静かになったな、と二人の方を見てみると、こちらをじっと見て固まっている。
どうしたのだろう。心なしか顔が赤いような。
「ちょ、A…あんま男の前で無防備に、しかも自分から肌晒すもんやないで？」
口元に右手の甲を添えて目を逸らし言う志麻さん。
「そうやで。しかも、いくら風邪のせいゆうても、そんなとろーんとした顔してたら、いけませんよ…？」
少しいつもより余裕が無い表情で私に布団をかけ直すセンラさん。
あぁ、くらくらする。
身体が火照って暑い。
これは、ただ風邪なだけなのだろうか？
あぁ、眠りたい。楽になりたい。
私は、熱を測り終える前に意識を手放した。
ピピッピピッ
「…A？体温計鳴っとるで？」
「…志麻君、Aちゃん眠っとるみたいや」
「ほんまや…何を呑気に…」
「どうします？体温計」
「流石にそのままはなぁ。…センラ君、取ってくれ」
「え、俺でええの？てっきり自分が取りたがるかと…」
「んー、ちょっと、な」
「…わかりました、責任持って体温計を取らせていただきます
よっと」
「ん、ありがとうな」
「いえいえ。さて、センラはリンゴの皿を片付けてきますね。もし彼女の目ぇ覚めたら、薬飲ませといてください」
「え、おいセンラ君っ…もう出てきやがったあのアホ。
…今二人きりは、何かやばいやん。
…お前もお前や、さっさと起きろ。さっさと、元気になって笑ってろや。
なぁ、A。風邪って、移すと早く治るって言うよな。
早く起きないなら、早く起きるよう、おまじない、するぞ？」
「あーっ！志麻君もAちゃんにキスしようとしたー！俺と同じやーん！」
「なっ！センラ君図ったな！」
私の意識の外でこんな会話が繰り広げられている間。
私は夢を見ていた。
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あおい ��(プロフ) - 占ツクやり始めたときむっちゃこの小説ハマってました！再会できた…！！ (2020年7月19日 16時) (
レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 通りすがり鳥さん» ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!ミスでした、ありがとうございます！こっそり直しておきますねw私は愛してま（殴 (2019年3月6日 15時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり鳥 - あの、32ページの夢主さんが勝ったところスマブラになってます(小声。 わざとでしたらすみません。 好きです。(突然の告白 (2019年3月5日 16時) (レス) id: 86c8c9bd63 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - ゆっさん＠志麻リスさん» おいでませ志麻リスさん！！私は志麻さんのた行が好きです！（一日で！ありがとうございます！甘い話にも気合いを入れて頑張ります！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっさん＠志麻リス - 志麻リスです!!!!!面白かったです!（甘い話が特に）1日で前編と後編一気に見ました！更新待ってます！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: 2296e0564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年11月2日 19時
