ノルウェー・ドラゴンのノーバート03 ページ41
ドラコとあれから数時間話し合ったあと、セレナが寮に戻る途中にハリーたち三人組と鉢合わせた。
深刻そうな表情の三人と目が合うと、途端に六つの目が煌めいて慌て駆け寄ってきた。...嫌な予感がする。
「セレナ！今までどこにいたの！？」
「どうしよう、今度はドラゴンだ！」
「セレナの言う通り、クィレルもスネイプも石を守る呪文を仕掛けたらしいわ！」
三者別々の言葉を一斉に浴びせられたセレナは、珍しくも頭がこんがらがった。
「ちょっ、ちょっと待って三人とも！ドラゴンがどこに石を守る呪文をしかけたって？」
「「「違う！！！」」」
三人のハモった大きな声に思わず耳を塞ぐ。まるでマンドレイク並の声量だ。
寄った眉間のシワを伸ばして冗談だと手をヒラヒラとさせたが、聞き捨てならないワードが聞こえた気がして聞き返す。
「...でも待って、ドラゴン？」
「そうなんだ。実はーーー」
「ハグリッドの無防備さに、たまに怒りを覚えてしまうのだけども...」
「あー、まあ、そうだね。優しいんだけど、ね」
あれから寮に戻るまでの間にロンから内容を聞くと、談話室に入った頃にはセレナは頭を抱え、ハリーも言葉を濁し苦笑した。
そんな頭の抱える話とは、とある夜にハグリッドがパブで知らない男から酒を飲み交わし、ドラゴンの卵を貰ったのだ。しかも賭け事で。
セレナは少し考えた素振りを見せると、パタパタと自室に戻っては分厚い本を抱えて再び三人の元へとやって来た。
その分厚さにハリーとロンはうげぇと嫌な顔を浮かべ、反対にハーマイオニーは少し目を輝かせた。
「何その分厚い本...」
「《ドラゴン大全集ー頭の先から尾先まで全て教えますー》」
「...チャーリーぐらいしかそんな本読まないと思ってたよ」
ハリーの質問にセレナが淡々と答えると、ロンは呆れたように兄と比較した。
ハーマイオニーはそれで？とセレナに話を促すと、セレナは三人に一つだけ質問した。
「卵の色はなんだったの？」
「黒よ、大きくて黒色の卵よ」
答えられたのはハーマイオニーだけだったが、セレナはそれを聞くとパラパラとページを捲って、とあるページで手を止め三人に見えるように本を開けた。
「《ノルウェー・リッジバック種》だって！？」
「毒牙を持つ...ハグリッドは抱きしめたりキスしたりする勢いだったよ？」
「生後一〜三ヶ月で火を噴くようになるなんて！あの小屋燃えちゃうわ！？」
叫ぶロンに同調するように、ハリーやハーマイオニーも悲愴感を漂わせた。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
