ハロウィーン04 ページ4
ホグワーツに来て二ヶ月...。
毎日の宿題を粛々とこなし、週三回のクィディッチの練習も慣れてきた頃、授業でも基礎的なことから実践的なことへと移り変わってきた。
中でも、《妖精の魔法》の授業で《ウィンガーディアム・レビオーサ》を教えると、フリットウィックが前回の授業で言っていたことを思い出した。
そしてハロウィーンの朝、いつものようにハーマイオニーに連れられて大広間に向かうと、廊下から甘ったるい匂いが漂ってきて、セレナは眉間に皺を寄せた。
「ハーマイオニー、今日って何かあったの？」
「今日はハロウィーンよ？この匂いは...パンプキンパイね！」
ーーーハロウィーン、十月三十一日...。
セレナは更に眉間に皺を寄せ、同時に複雑な気持ちが襲った。
彼女にとって今日は、実母やハリーの両親が亡くなった日。ヴォルデモートが消滅した日。
...そして、初めてホグワーツで迎える誕生日だ。
「どうしたの？」
「いや、何でもないよハーマイオニー。ちょっと匂いが甘ったる過ぎて酔ったのかも」
「そうなの？大丈夫？」
「大丈夫。ただちょっと...ご飯食べたら一度部屋に戻るわ」
「わかったわ、先に教室に行ってるわね」
心配そうにするハーマイオニーを誤魔化すのは気が引けたが、あながち間違いでもないため彼女の優しさに便乗することにした。
大広間ではかぼちゃメインのメニューが揃っていた。
その中でもスープを手に取りゆっくり飲んでいると、珍しくもペットであるベンガルワシミミズクの《カーネリアン》が飛んできた。
その嘴には二つの便箋が咥えられていた。
「カーネリアン、お疲れ様。ありがとう」
カーネリアンは手紙を受け取ると、ベーコンをお礼に渡すと器用に嘴だけで食べていく。
初めて見るハーマイオニーは、カーネリアンに興味津々の目を向けた。
「その子、セレナのペット？目の色が綺麗ね」
「でしょ？オスのベンガルワシミミズクで、目の色から《カーネリアン》って名付けたの」
「名前も素敵だわ！あなたにピッタリね」
そう言ってハーマイオニーがカーネリアンの頭を指で撫でると、カーネリアンは甘えるように指にすり寄った。
「あら可愛い！」
「...父上には指を啄いたくせに」
セレナが入学する前、カーネリアンを一度家で離したことがあったが、その際セブルスが触ろうとするとカーネリアンはツツツツと指を啄いたことを思い出した。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
