みぞの鏡03 ページ26
そして皆が待ちに待ったクリスマスがやって来た。
セレナが目を覚ますと、溢れんばかりのプレゼントとメッセージカードが、ベッドの足元に山のように積まれていた。
「...贈った数より多くないかしら？」
流石に全部開けていると朝食に間に合わないため、知った友人たちからの分と義父からの包装紙だけ開けることにした。
ハーマイオニーからはマグルの世界で売っているミステリー小説、ロンからはお菓子の詰め合わせ、フレッドとジョージからは《温質クリーム》といった意外にもスキンケア用品で、塗るとその部分が暖かく感じる代物だ。
セレナは早速温質クリームを全身に塗りたくって、今度はクィディッチチームの包装紙を開けた。
アンジェリーナやケイティたちからはロンと同じくお菓子の詰め合わせ、ウッドからは彼らしく箒磨きセットだった。
そして色んな包装紙の中で、一際目立つ緑と銀色の包装紙が一つあった。
メッセージカードには、Mの文字と緑色の蛇の紋章...そう、ドラコからだ。
『Ms・ウィンクルム
メリークリスマス。元気か？
いや、寒いのが苦手な様子だったから、暖炉の前にいてたりするのだろうか。
こっちは日夜パーティで、そろそろ踊り疲れたところだ。
君はダンスは出来るだろうか？
いつか君を屋敷に招待したいと思ってる。
その時は招待状を送らせてくれ。
休暇明けは、もっと君と話したいと思ってる
ドラコ・マルフォイ』
同封されていたのは、たまにプレゼントしてくれるお菓子セットと、エメラルド色をした薔薇細工が付いたシルバーのヘアピンだった。
どこか高価そうなヘアピンにどうしようかとあたふたしたものの、そっと髪につけた。
鏡を覗き込むと、着飾ったことの無い自分の姿に少し照れくさく感じるが、それでも彼は似合うと思ってプレゼントしてくれたのだ。
...少し、誇らしくも感じる。
「ドラコに手紙書かないと...あと、プレゼントも」
休暇の数日前にラベンダーに手渡された、フクロウ便付きのカタログに目を通す。
リーズナブルなものから少し値の張る魔道具や、アクセサリーなどなど、あらゆる物が載ってる本だ。
「よし、これにしよう」
彼のプレゼントと比べてしまうと、見劣りしてしまうかもしれないけれど...。
カーネリアンにメッセージカードを託して部屋から彼を放つと、勇ましく空高く飛んで行った。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
