みぞの鏡06 ページ29
クリスマスの朝食は色んな意味で豪華な朝食となった。
大広間に着くと、テーブルの上には七面鳥やローストポテト、山盛りのソーセージにクランベリーソース。
様々な料理がテーブルいっぱいに広がり、その豪勢さにセレナとハリーは嬉しい悲鳴を上げた。
用意されていたクラッカーの紐をフレッドたちと引っ張ると、大砲のような音をたてて爆発し、青い煙と共にウエスタンハットとレモンキャンディ、そして折りたたまれた紙が十数個飛び出してきた。
先生方もクリスマスという事もあり、無礼講なのか朝からワインを嗜み、フリットウィックはジョージのクラッカーから飛び出してきた紙を読み上げ爆笑し、ダンブルドアはロンの放ったクラッカーの中から出てきた花飾りの付いた女性用の帽子を被った。
ハグリッドは呑んで浮かれてマクゴナガルの頬にキスを落としていたが、マクゴナガル本人も寄っていたのか愉快そうにクスクスと笑っていたので、ハリーたちと顔を見合せて驚いた。
こんなにも楽しいクリスマスの朝食...なのに、学校に居るはずのセブルスの姿だけは、食事が終わってからも終ぞ現れることは無かった。
ハリー達が校庭で雪合戦をしている中、セレナは魔法薬学と呪文学の教科書と共に朝食で出たソーセージやポテトサラダを持って、セブルスが居るであろう地下室の彼の自室を訪れた。
ノックをして数秒、ゆっくりと扉が開かれた。
「...ミス・ウィンクルム。どうかしたかね」
「はい。朝食の時にいらっしゃらなかったので何かあったのかと思って、朝食を持ってきました」
「入れ」
部屋の中に入ると、机の上にはフラスコや大鍋が陣取っており、刻んだ材料があちこちに散らばっていた。
なのに寝室だけは綺麗なままで...。
「父上、また研究に没頭してましたね？」
「......」
「わかりました。とりあえず片付けるので、ちょっと待っててください」
セブルスを無理矢理ベッドに座らせ、机の上に散らばったものを片付ける。
セレナは減らず口を叩きながらもまるで家に帰ってきた時のような会話に、落ち着くような...あたたかい気持ちになった。
やはり普段は先生と生徒、対抗意識を燃やすスリザリンの寮監とグリフィンドールの生徒という相容れない立場であるため、セレナは甘えたい気持ちを押し殺して日々を過ごしていた。
ただ、ここまで乗り越えてこれたのは《生徒》になったために《普段より一緒に過ごす時間が増えた》という事実があったからだ。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
