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私達に谷崎さんは鋭く真剣な目を向け、云う。
「二人とも、君達と違って妹には異能が無いンだ。足を引ッ張る」
「何よ兄様！ナオミの云う事は何でも聞くと云ったじゃない！」
「昨日の夜のアレはお前が無理矢理…！」
足を引っ張ると云うより、本当は心配する気持ちが圧倒的に強いんだろう。
敢えて強く云う谷崎さんに、ナオミちゃんも一歩も引かない。
上手く乗せられた谷崎さんはハッと我に返ったように顔を赤く染めて言葉を詰まらせた。
そんな兄の姿に、ナオミちゃんが満足気に笑みを浮かべてドヤ顔をする。
そんな仲睦まじい二人の兄妹の姿に、苦笑と同時に微笑ましさを覚えた。
「と、兎に角！！事務員は社に戻るンだ！」
此の雰囲気に居た堪れなくなったのか、谷崎さんは声のボリュームを上げて横断歩道を渡り始める。
そんな彼の後ろ姿を見つめ、ナオミちゃんが怪し気に目を細め妖艶な笑みを浮かべた。
「あらあら、何なら昨日の懇願を思い出させてあ」
中途半端にプツリと途切れた言葉。
当然疑問に思って先刻までナオミちゃんの立っていた処を振り返るも、其処には誰も居ない。
まるで存在そのものが無くなったように消失していた。
状況が掴めず立ち尽くす谷崎さんが、絞り出す様に震える声でナオミちゃんの名前を呼んだ。
当然返事が返ってくる筈も無く、其の様子に直ぐに過った朝の報道と組合の存在に、私達は一斉に周囲を見渡し始める。
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みれい(プロフ) - とても面白いです。更新頑張って下さい＼(*⌒0⌒)♪ (10月14日 8時) (
レス) @page22 id: 39d30ebf17 (このIDを非表示/違反報告)
瑠依 - めっちゃ面白いです!!!続き待ってます!!頑張ってください!! (5月12日 23時) (レス) @page22 id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 続きが観れるの楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2020年9月23日 1時) (レス) id: 729fa1c221 (このIDを非表示/違反報告)
白火 - とても面白いです。更新頑張って下さい (2020年8月31日 17時) (レス) id: 497ce3a125 (このIDを非表示/違反報告)
一輝 - 続きを楽しみ待っています頑張って下さい (2020年6月10日 23時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水瀬月鏡 | 作成日時：2020年3月13日 20時
