Destiny 4

story16-5 ページ6

慧side



宏太から雄也の昔の話を聞いてびっくりした。
だけど、俺はそんな雄也を超える。そんな目標ができた。

もちろんもう無茶なんてしない。

それからは医者になるために自分の体調にも気をつけるようになった。


光 「はい、これお弁当ね。今日は慧の希望通り白米だから。」


慧 「やったー！」


侑 「えー、白米味ないじゃん。」


大 「明日はオムライスにしてよー！」


ずっと光にリクエストしてた白米がやっと起用されたと思ったらこの有様。


光 「仕方ないだろ。たまには慧の案も採用してやらないと。」


涼 「慧兄毎日白米のリクエストしてるもんね。」


光 「それを考えると、二ヶ月に一回って少ない方だと思うだろ？」


裕 「うわっ…光兄に感謝だわ。」


大 「…今度からオムライス大切に食べよ。」


侑 「仕方ない。ふりかけで我慢するか…」


そんなに光は俺のリクエストを無視し続けてたのかよ……

みんな白米をなんだと思ってるんだ！

それでも日本人かよ！


宏 「そろそろ行かないと遅れるよ！」


雄 「慧、お弁当持った？食べれるだけでいいからきちんと食べなよ。」


慧 「大丈夫だよ、わかってるって！」


初めのうちは大好きな白米も、口に入れただけで身体が拒否反応して戻してしまってたけど、最近ではそんなこともなくなってきて普通に食事が取れるようになってきた。

今回の一件で拒食症の怖さも分かったし、この経験が今後活かせるといいなって思うんだよね。


大学でもみんなに言われる言葉をポジティブに捉えたらいいんじゃない？って大貴に言われて、なるべく気にしないようにしてたらみんなも何も言わなくなった。


慧 「じゃあ、俺も行ってきます！」



「いってらっしゃい！」


みんなに支えてもらえるって、本当にいいことなんだな。

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