Destiny 4

story19-7 ページ25

裕翔side



涼 「大貴兄！！」

侑 「ちょっと涼介走っちゃダメだって！！」


大貴兄が入院して3日後。

家族みんなが揃っての面会ができることになった。


宏 「二人とも病院なんだから静かにしないと。」


涼 「大丈夫？ごめんね、昨日お見舞いに来れなくて…」


昨日まで学校の合宿だった二人はやっと大貴兄に会えて嬉しいのか、宏兄の話も全く聞いてない…笑


大 「お疲れ。もう俺元気だから大丈夫だよ！」


まだ掠れた声を出してるのにいつもと変わらず大声で話す大貴兄。笑

これでも昨日までは熱も全然下がらなくて会話もままならなかったんだよね…


雄 「一時的に薬で下げてるだけだし、胸も痛み止め入れてるからマシになってるんだよ？」


侑 「え…そうなの？」


大 「すぐ治すからさ！そんな顔しなくても大丈夫だって！」


光 「ほら、侑李と涼介が笑ってる方が大貴の治りも早くなるんじゃない？」


大 「そうだよ！なんか面白いことしてよ！！」


面白いことって言われるとハードルが高すぎて何していいか分かんなくなるでしょ…笑

だけどそんな無茶ぶりにも二人は答えようと、面白いことではないけど面白かった話をし始めた。


侑 「…賢人がまたそれやったの！！笑」


大 「何回目だよ！！笑笑 何回聞いてもめちゃくちゃ面白いね笑笑…けほっ、けほけほ…」


雄 「じゃあ、お話はその辺でおわりー。咳出てきてるし横になろう？」


大 「えー。せっかくみんな揃ってるのに！」


宏 「またみんな来るからさ。早く治せば家でまたいっぱい話せるでしょ？」


涼 「大貴兄、早く治して家に帰ってきてね。」



涼介にもなだめられて、やっと大人しくベッドに横になった大貴兄。
やっぱり身体は正直みたいで久しぶりに長話をして疲れたのかウトウトし始めた。


雄 「大貴、寝ちゃっていいよ。もう面会時間も終わるから。」


大 「…ん、ばいばい。」


慧 「また来るからね。早く治すんだよ。」



そう言うとあっという間に眠りについてしまった。


それから毎日お見舞いに通ってると、一週間後には退院の許可も下りて無事学校にも戻れた大貴兄。

家に帰った途端、学校であった面白いことを兄ちゃんたちに伝えたくてずっと喋ってる…笑

大貴兄のおかげでようやくうちにも賑やかな日々が戻ってきた。

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