Destiny 4

story19-1 大貴 ページ19

涼介side


大 「いってきまーす！」


光 「え！もう行くの？まだお弁当出来てないんだけど！」


大 「誰かに預けといて！昼休み取りに行くからって！じゃあね！」


平日だろうが休日だろうが大抵起きてくるのは家族のなかでは最後なのに、ここ最近の大貴兄はというと6時過ぎには起きてドタバタと準備をして7時前には家を出て行くという生活。


高校に入ってからずっと帰宅部を貫き通してきた彼になにがあったのかというと…



〜回想〜



大 「俺、涼介の全国大会絶対応援に行くから！」


夜、リビングでくつろいでると突然こんなことを言い出した。

しばらく用事で地区大会も来れなかったから全国大会は応援したいって言ってくれたんだけど…


宏 「全国大会って、家族二人までしか行かれないんじゃなかったっけ？」


大きな大会は色々あって応援席の数が決まってる。
既にその申請は終わってて、今からだと多分応援席はもうない。


裕 「応援団でいっぱいだからね…」


ありがたいことに全国大会は吹奏楽部と応援団のみんなが応援に来てくれて応援席はうちの学校色に染まってる。


大 「それだ！！それなら応援に行ける！」


いきなり席を立ったかと思ったら、よく分からないことを言い出した大貴兄。


大 「俺、明日から応援団に入るから！！」


侑 「……はい？なんで応援団に入るの。」


大 「応援団に入ればサッカー部の全国大会の応援に行けるんでしょ？それならもう入部するしかないでしょ！」


雄 「確かに声は役に立つと思うけど……」


光 「いや、うちの学校の応援団って大貴だって知ってるでしょ？」


そう。うちの学校の応援団は全国屈指と言われる。

わざわざ部活として成り立たせるくらいだから、応援団は運動部並みに大変で体力だって必要。


大 「あー！もう！うるさい！！入るって決めたら俺、もうやるから！」


なんでこんなことになったのかよく分からないけど、
そんなこんなで全国大会当日は大貴兄の応援の元俺はプレーをすることとなった。


だけど、それがのちにある事の発端となる……

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