昔話 ページ30
渡辺side
名前がSnowManに加入したのは2012年。
当時のジュニアでは、メンバーの入れ替えはそんなに珍しいことでもなかったし、なによりAが入所した時からAのことは知っていたから、SnowManに入るってなった時も、そっか、くらいにしか思ってなかった。
振付師「A、渡辺と佐久間の間に入って。じゃあ曲流すよ〜」
A「はい！」
だけど、
その時の俺たちがどれだけ世間知らずで温室育ちだったのか。
知らされるのにそう時間はかからなかった。
レッスンが終われば、ほとんどのジュニアたちが家に帰るためにレッスン室を出る。
だけど、一部のジュニアは仕事があったりすると別現場へまとめて移動したり、そのまま取材を受けるパターンもある。
そして、その一部のジュニアであるAは、今日もレッスン室の隣の部屋で取材を受けていた。
『AちゃんはSnowManに入って、これからの目標とかあるの？』
A「まだ初めましてのメンバーばっかりで、みんなダンスも上手いしアクロバットもできるから、ついてくのが精一杯です。でも、仲間に入れてもらったからには、グループのために出来ることは何でもチャレンジしたいと思います。」
『例えば、ドラマとか？あ、そういえば新しくドラマに出るんだっけ？』
A「まだ、それは言えないんですけど、ドラマや舞台とかお芝居も頑張りたいですね。」
『朝ドラ決まったって聞いたよ？どのくらいの役どころなの？メインキャストだったりー？』
A「私からは何も…また後日、発表があると思うので…」
『いや、空気読みなよ〜。自分を売り出すのにいいネタじゃん？せっかく取材受けてるんだから、それ言わないと、君、つまんないことしか載らないよ？』
A「…すみません、」
『はぁ…もういいや。取材はこれで終わり。お疲れ様。』
A「お疲れ様でした。ありがとうございました、」
たまたま部屋の扉が少し開いてて、聞こえてきた取材の会話。
凄くイラついた様子の記者の人が部屋から出ていくのを見て、部屋を覗くと、机にうつ伏せになってるAの姿。
渡辺「A…？」
A「…お疲れ様です！まだ残ってたんですね。」
渡辺「うん、まぁ……あの、「取材終わったから早く帰らないと、じゃあ！」
横にあったリュックを掴んで、足早に部屋を出て行ったA。
結果、俺は取り残されて何も出来なかった。
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みか - この小説面白いです (2021年11月12日 18時) (
レス) id: 24d7dd83a6 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 作者さん今日FNS歌謡祭にSnowMan出ますよ見たら書いて欲しいです (2021年7月14日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - お気遣いありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします！ (2020年9月16日 0時) (レス) id: f20cb7cd5b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年9月14日 9時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けい。 | 作成日時：2020年9月12日 17時
