愛され女の子１

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ラウールside



翌朝、みんなより少し早く会場に来た。

なぜなら、車椅子を持ってAちゃんが来るのを楽屋口で待つため。



10分くらい待ってると、入口から黒い車が入ってくるのが見えた。

まず降りてきたのはめめと岩本くん。



目黒「ラウールおはよ。ありがとな。」


岩本「目黒、A寝てるけど、今回は運べないから起こすわ。」


目黒「たしかに、腕痛めてますもんね。俺、起こしますよ。」



前に薬の副作用で眠くなるって言ってたから、きっと今日寝てるのもそのせいなんだろう。

めめが優しく起こしてる間に、岩本くんが荷物を運んでくれたから僕は安定の車椅子係。


Aちゃんが起きて車から降りてきたら、さっと車椅子を差し出して楽屋まで連れて行く。




A「ラウちゃん、ありがとう、本当に助かる…」


ラウ「Aちゃんのサポートなら俺、なんでもやるから！」


目黒「ラウール、お前本当に良い子だな。ありがとう。」




いつもならめめが褒めてくれる時は髪をワシャワシャしてくるんだけど、今回はそれもない。

きっとみんな、表には出してないだけでAちゃんのことが心配で、不安で、代わってあげられない、やるせない思いで、、、いっぱいなんだと思う。



楽屋に着くと、用意されていたベットに移動して安静にしてもらう。

そしてそのまま眠りについてしまったAちゃんをみて、後から来たメンバーも心配が隠せない様子。




向井「おはよ〜、Aちゃん寝てるんやね」



深澤「Aおはよう。今日も頑張ろうな〜」




眠っているAちゃんの頭を優しく撫でながら声をかけるふっかさんの姿は特に、今までに見たこともないくらい不安そうだった。

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