3話 ページ4
家を出て、ショッピングモールの中を歩く。
私の前を歩く彼の背中を見つめていると、数年前のことを思い出した。
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7年前の春______。
私は大学1年生となり、サークルの飲み会に参加していた。
高校までずっと虐められていた私にとっては、サークルになじむどころか、友人をつくることでさえ困難だった。
大学生になったら、今までの私とは違う生活を送りたいと思って親元を離れ、わざわざ遠いこの大学に通うことにしたのだが、やはり、人生そう上手くはいかないらしい。
変わりたいのに、変わることのできない自分に嫌気が差し、持っている烏龍茶を飲み干す。
正直、このまま飲み会に参加していても、サークルになじめる気がしない。
少し帰り始める人が出てきた為、それに便乗し、帰ることにした。
もう春なのに、夜風はまだ冷たい。
次の電車まで時間はあるので、散歩をしながらゆっくり向かうことにした。
すると、肩を叩かれたので、振り向く。
「ねぇ、もう帰っちゃうの？」
そこにはサークルの先輩達がいた。
私を追って、わざわざ飲み会を抜けて来たのだろうか。
思考を巡らせていると、再び話しかけてきた。
「最初からさ〜、可愛いと思ってたんだよね〜。このまま帰っちゃうんならさ、
俺らとイイコトしない？」
逃げないと駄目なやつだ。
直感的にそう思った。
だけど、危険を察知するのが、少し遅かったようだ。
逃げようとしたところ、手首を捕まれた。
「っ！離してくださいっ！」
相手の力が強く、逃げようにも逃げられない。
数人に囲まれ、諦めかけたそのときだった。
_________彼が現れたのは。
「おい、やめとけよ。怖がってんだろ？」
私にとっての、ヒーローだと思った。
「おいっ！てめぇ後輩だろ!?生意気な口きいてんじゃねぇよ!!」
数人の内の1人が彼に殴りかかる｡
思わず目をつぶってしまった。
私なんかを助けたせいで、彼が怪我をしてしまうんじゃないかって思うと、凄く怖かった。
でも、目をつぶっているだけじゃ何も変わらない。
勇気を出して、恐る恐る目を開けた。
するとそこには、男数人をぼこぼこにした、彼が立っていた。
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号哭。 - 桜神さん» コメントありがとうございます。これからも更新は不定期になると思いますが、よろしくお願いします。 (3月3日 8時) (
レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
桜神 - 続きがめっちゃ気になります。更新待ってます (2月2日 12時) (レス) @page11 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - 雪遊びさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。 (9月26日 20時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - このさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。 (9月26日 20時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
雪遊び(プロフ) - 続き今も待ってます！ (9月10日 0時) (レス) @page10 id: 52b9688ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：号哭。 | 作成日時：2023年1月6日 13時
