11話 ページ12
寝室へ向かった後、すぐにベッドに潜ったが、寝つくことはできなかった。
スマホの電源を入れ、写真フォルダを開く。最新の写真が目に入り、数回瞬きをしてからその写真をタップした。
陣平くんと彼女とのやり取りを読み返す。
私、こんなの撮って何がしたかったんだっけ……?
浮気の証拠を突きつけて、陣平くんと別れたかった?違う。
なんでこんなことしたのって問い詰めたかった?違う。
浮気なんてやめてって、私とその子どっちが大事なのって束縛でもしたかった?違う。
全部違くて、そんなことどうだってよくって。
彼が浮気してない証拠を見つけて、安心したかった。
陣平くんは浮気なんかしてないって、信じたかったから。
彼のことを信じて、好きでいたかったから。
それなのに。
「なんで、なんでよ………。」
私は静かに涙を流しながら、その写真を削除した。
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号哭。 - 桜神さん» コメントありがとうございます。これからも更新は不定期になると思いますが、よろしくお願いします。 (3月3日 8時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
桜神 - 続きがめっちゃ気になります。更新待ってます (2月2日 12時) (レス) @page11 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - 雪遊びさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。 (9月26日 20時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - このさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。 (9月26日 20時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
雪遊び(プロフ) - 続き今も待ってます! (9月10日 0時) (レス) @page10 id: 52b9688ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:号哭。 | 作成日時:2023年1月6日 13時