北のヤンキーは幼馴染とコラボがしたい〜リアル編〜【ky】

コラボしようぜ ページ1

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キヨside




遡ること1年前＿＿＿＿







キヨ「Aー」


「やだ」


キヨ「まだ何も言ってねぇよw」


「なんかわかった」


キヨ「なに。言ってみて」


「コラボ実況上げようとかでしょ？」


キヨ「えすげっ。お前怖っ！」


「ほら〜ww なんでもわかるのよ」






Aと飯を食いに行った帰りの車内で、俺はコラボの話題を持ちかけようとした。…が、普通に当てられた。なんでわかんだよ。


実況動画を撮り続けて数年目。
俺の実況にも少し変化球を入れてみてもいいんじゃないかと思ってたところで、Aとのコラボが頭に浮かんだ。

俺には全然及ばないけど女性実況者にしてはめちゃくちゃ人気だし、こいつは人と関わった方が絶対もっと人気出る。
俺がこいつの面白さをもっと引き出してやれると思うんだよなあ。それでWINWINじゃね？



…なんていうのは一緒に撮る口実に過ぎないわけで。


本音はただ俺がAと一緒に動画撮りたいだけ。



いい大人がそんなことをもやもや考えていると、助手席で鼻歌を歌いながらスマホを弄っていたAの視線を感じる。






キヨ「ん？」


「いや、コラボかぁと思って」


キヨ「うん。どう？」


「今ちょっと考えたんだけど、炎上する未来しか見えないからやっぱりだめ」


キヨ「なんだよ！まぁそう言うだろうなとは思ってたけど」


「キヨがいきなり女実況者とコラボしますとか言ったら叩かれまくりだよ？私もキヨも」


キヨ「お前アンチは気にしない癖に炎上は気にするの？w」


「規模が違うじゃん！アンチは私だけに向けてだけど、炎上したらネットニュース載っちゃうよ！」


キヨ「いやお前はネットニュース載るほど有名じゃないだろ」






俺はもう有名人だから載るかもしれないけどさぁ、と煽りを入れると「有名人気取りかよっ」とつまらなそうな声を出してまたスマホを開くA。


Aの言い分によると、自分とコラボをすることで俺に迷惑がかかることが嫌らしい。

まぁ…他人に迷惑をかけたくない気持ちはめちゃくちゃわかる。実際俺もそうだし。
って考えたらそれ以上何も言えなくなった。


本当はすぐにでもコラボしたいところだけど、Aもこう言ってるし無理強いはしたくない。

しょうがねえ、気長に待つことにすっか。





キヨ「じゃあ気が向いたらでいいから、考えといて」


「ほーい」






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